「独占手記」江田憲司が初めて明かす普天間合意「23年目の真実」なるタイトルが付せられているが、普天間基地移設問題を考える上で必読の文書だろう。
橋本総理の秘書官当時は、霞が関から鼻持ちならない官僚だ、総理秘書官という立場を超えて何にでも首を突っ込み、あれやこれやと偉そうに指示してくる、などと悪評ふんぷんの秘書官だったようだが、まあ、それだけ自分の仕事に自信を持っていたのだろう。
政治の世界に入ってからも、自分が一番偉い、自分が一番物が分かっている、という態度が鼻について、どこの政治集団に属してももっぱら壊し屋みたいな存在になってしまうという欠陥はあるが、それでも優秀な人であることは間違いなさそうだ。
今は、橋本総理のような人がいないので江田憲司氏を使いこなせないのだろうが、江田憲司氏の普天間秘録を読むと、この人を使わないのはちょっと勿体ないような気がしてきた。
決して、理屈が先行するような理の人ではない。
情も十分兼ね備えている立派な政治家のような気がしている。
まあ、親分に恵まれないので一人狼みたいな立場に追い込まれやすいが、使う人次第で大化けする可能性がある。
江田憲司氏をちょっとだけ見直した、ということを取り急ぎ書いておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年2月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。