小池憎しに固まっている人からすると、小池さんの足を引っ張る絶好のチャンスが目の前にぶら下がっているように見えるのだろうが、蓋を開ければ、なーんだ、その程度のことだったのか、仕方がないかな、くらいになってしまうのではないだろうか。
「築地は守る、豊洲は活かす」という公約はいったいどうなった、公約破りではないか、知事の掲げる政策が場当たり的で一貫性がない、結果的に都民に大きな財政負担を強いることになっている、等々小池さんを糾弾するような物言いをしそうな方々が手ぐすね引いて待っているような雰囲気ではあるが、私は大して心配していない。
小池さんが個人的な利益を貪った、というのならともかく、小池さんが誠実に都知事の職務を遂行してこられたことは大方の都民が認めているはずである。
ちょっと軽々しくあれやこれや口にしてしまったところがあることは否めないが、少なくともその時点ではそれなりの説得力があったはずである。
情報不足で判断を誤ったところもあるのかも知れないが、間違ったところは気が付いた時点で改めればいい話で、間違いに気付きながらそのまま突っ走るよりは遥かにいい。
確かに迷走したところもあるだろうが、現時点で迷走していなければいいだけの話。
迷走したのには、当時、迷走するだけの理由があったはずだから、そう気にする必要はない。
間違いを糊塗したり隠蔽しなければいい。
淡々と事実を述べれば、大方の都民は納得するはずである。
小池さんの微笑作戦に惑わされるな、などと失礼なことを書いておられる方がいたが、この議会で小池さんの失脚なり醜態を期待されていた方々の思惑は、多分外れるはずである。
小池さんの追及に回る方々も、私憤を交えずに、出来るだけ紳士的におやりになることだ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年2月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。