東京マラソン:小池知事の態度がネットで物議を醸す

アゴラ編集部

第13回東京マラソンが3日開催されたが、小池知事が寒さのあまり表彰式でポケットに手を入れたことがネット上で批判を浴びた。ネット上の「アンチ小池」派を中心に騒動が広がり、スポーツ紙のネットニュースにも取り上げられ、最後はヤフートピックスにまで掲載される始末。レース当夜のネットの話題は選手たちの活躍よりも小池知事の「態度」に注目が集まる異常事態となった。

「決定的」瞬間を抑えたのは、ツイッターで18,000人近いフォロワーをもつ「台湾人」さん。11時33分に小池知事がポケットに手を入れる様子を捉えた中継画面ごとツイートし、「着物を着た女性に傘をささせてポケットに手を突っ込んでいるのは…。流石に礼を欠いている」と批判した。すると、フォロワーがすぐに反応。小池都政追及の急先鋒、有本香氏らもリツイートするなど瞬く間に拡散し、3日19時時点で反響1万を超える反響となった。

小池知事はこの日、号砲前に参加ランナーへのエールを送る投稿をしていたが…

寒いかもしれないけど表彰の時はポケットから手を出した方がいいと思いますよ。がんばった選手にとっても失礼です。

優勝選手への接し方がぞんざいでしたね。しかもポケットに手を入れてる。テレビにどう映るか、もっと緻密に考える方かと思ってましたが、前回の選挙の際の失言といい、そうでもなかったのですね。

などと、知事への苦言が殺到し、瞬く間に炎上する事態になった。

ネットの騒ぎに気づいたのか、お昼を過ぎてスポニチの電子版が14時41分に「表彰式で小池百合子東京都知事(66)が見せた態度が物議を醸している」と速報。

小池知事は報道陣からこの騒ぎの指摘を受け、陳謝に追い込まれた。小池氏の発言を受けて、日刊スポーツも16時過ぎに「小池百合子知事の態度をめぐり、インターネット上で波紋が広がった」と騒ぎを伝えると、この記事がヤフートピックスに拾われた。

この日はマラソンがスタートした午前9時台に最低気温4.4度を記録。報道によると、低体温症でリタイアする一般ランナーも相次いだといい、一部には小池氏に同情する声もあった。また、こうした指摘が炎上する事態そのものについて「揚げ足取り」だと批判的にみる意見もあった。

しかし、小池氏は翌4日の都議会経済・港湾委員会で築地市場跡地利用の計画変更を巡って都議たちから追及を受ける。「正念場」を前に、思わぬ形で出鼻を挫かれる格好となった。