ハフポストは3月2日、東京新聞の望月衣塑子記者を応援するために「たった1人で署名活動に取り組んだ中2の女子生徒」を記事で取り上げた。これには、テレビ朝日のキャスターでハフポスト編集主幹の長野智子氏のような賛同の声も集まった一方、
ネット上では「女子生徒というより、母親が主導したのでは」との疑惑が生じている。
主にツイッターに上がっている情報を要約すると、女子生徒のものとされるアカウントから今年の2月6日に以下のツイートが発信されたが、
震災当時は6歳前後だったことになるので「大人によるなりすましでは?」と疑惑がささやかれ、様々な検証や分析が始まったようだ。
その中には「母親が元記者だったのではないか」という可能性の指摘もあれば、
「フォロー先」や「よく使うことば」、「ツイート時間帯の傾向」などに対しグラフィカルツイッター分析を行う人もいた。
こうした疑念や炎上を受けて、ハフポストは女子生徒と母親を追加取材した記事を6日に改めて掲載した。
しかし、ネット上の疑念を拭うどころか、火に油を注ぐ結果に。というのも、ネット民は「論点のすり替え」があったと受け止めているからだ。
つまり、“中2女子になりすました誰か”というファクトの問題ではなく、“子供が意見していいか”に話を移したことに非難が殺到しているのだ。
そこを曖昧にしたまま“訴えると脅しをかける”のは逆に「言論統制」だという指摘や、
「子供をダシにするな」「もっと真面目に問題点を突きに行け」など様々な批判が集まっていた。
一方、ハフポスト関根和弘記者による今回の取材依頼のプロセスと同記者の取材姿勢に関する過去ツイートに注目する人たちも。
なお、望月氏質問をめぐる官邸と記者クラブの対立に関しても議論は続いている。先日のアゴラのまとめ記事でも問題提起したように、今回の「記者の質問する権利」への関心の高まりを受けて、フリーランスライターの畠山理仁氏は「記者クラブが他の記者を閉め出している現状にも向き合って」と訴えかけているが、
安積明子記者は、望月記者の仲間たちが「ダンマリ」を決め込み「自分たちの特権を擁護」しつつ「報道の自由も標ぼう」するので、「質が悪い」と非難していた。