2020年のアメリカ合衆国大統領選挙に出馬を表明している民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は8日、ブログサイトに「巨大ハイテク企業を解体する方法はこれだ」と題する記事を投稿した。
その中でウォーレン議員は、
1990年代、連邦政府が独占禁止法に違反したとしてマイクロソフトを訴え、最終的に和解に達したことで、グーグルやフェイスブックのようなインターネット会社が出現する道が開けた
今日の巨大ハイテク企業は大きな力を持ち過ぎている
今こそアマゾンとグーグル、そしてフェイスブックを解体する時
などと述べ、“インターネットの未来を守るために私たちと一緒に大手IT企業と戦おう”と支持者たちに訴えかけている。
ウォーレン議員のブログ投稿は日本でもITmediaニュースなどによって報じられ、ネットの反応は「米国の左派は発狂してる」「彼女が大統領になったらアメリカでも民主党終わる」などの否定的な意見が多数を占めていた。
うわぁ…
— ゲーテ&ワーグナー支持者 (@eikouarucroatia) 2019年3月9日
米国の左派は発狂してるなあ笑https://t.co/q41WEyDvyp
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2019年3月9日
かつて反ウォール街の「草の根リベラル」の師匠として注目されていた頃は、ヒラリーより100倍良いかと思ったが、別の意味で怖い人だ。トランプ大統領誕生後どんどんおかしなところが表出している。万が一、彼女が大統領になったりしたらアメリカは終わるね。https://t.co/9GLrs3YVkE @WSJJapan
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) 2019年3月9日
日本の民主党は終わった。
勿論、日本の旧民主党も終わった。
そしてアメリカの民主党も終わるのだな。
米大統領選出馬のウォーレン議員、GAFA解体を公約に – ITmedia NEWS https://t.co/r6WyCHThUG— 大神 狼 (@OhkamiAkira) 2019年3月12日
一部にはウォーレン議員の公約に賛同する意見や、
なに寝ぼけたこと言ってんだ、と呆れながら読んだら至極まっとうな主張だった。たしかに今のIT業界は異常なまでの市場寡占がはびこっているような気がする。
米大統領選出馬のウォーレン議員、GAFA解体を公約に(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース https://t.co/t9iDXniC95 @YahooNewsTopics
— 如月恭介@遅れてきた凡才 (@KyouskeKisaragi) 2019年3月11日
90年代にMicrosoftに厳しくしたことが、後のGAFAを生んでいる側面を考えたら、あながち間違いなことではないかな。
米大統領選出馬のウォーレン議員、GAFA解体を公約に https://t.co/Z7cFcji48i pic.twitter.com/8TJKXK2DGB
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2019年3月11日
アメリカにおける極左化・極右化を危惧する人もいた。
オカシオコルテスの「富裕層への増税」に続いて、エリザベス・ウォーレンの「巨大IT企業の解体」も論議の対象になっている。スタンダード・オイルやATTなど過去の独禁法も話題に。民主党と共和党の溝は深まるばかり…。 pic.twitter.com/jmnMWsG037
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2019年3月11日
なお、ウォーレン議員による大手IT企業への宣戦布告の余波はいまも続いている。アメリカのニュースメディアPolitico(ポリティコ)が11日に報じたところによると、フェイスブックは大手IT企業の解体を求めるウォーレン議員の大統領選キャンペーン広告の一部を一時的に削除した後に再掲載した。
フェイスブックの広報担当者によれば、「問題の広告はフェイスブックの企業ロゴの利用規約に違反していたために一度削除されたが、健全な議論を促進するために再掲載することを決めた」という。だがITmediaやTechCrunchなどが伝えたように、本件はウォーレン議員の選挙運動には格好の反発材料として使われたようだ。
Facebookがエリザベス・ウォーレン大統領候補の広告を除去。ウォーレンの「GAFA解体」宣言への腹いせか https://t.co/Ze40MDih1p
— cargo🌹 (@cargojp) 2019年3月12日