ずっと自宅にいる障害者は、お金を使いたくても使えません。だから、国のお荷物という言われ方をされてしまいます。それに対して、私は次のように考えます。
例えば、私はFC岐阜の開催試合21試合全てに行くつもりで、ヘルパーさんの分も含めて2枚シーズンチケットを購入しました。28,000円の消費です(^ ^)同行ヘルパーさんも、ついつい応援グッズを買ったりして消費に貢献します(笑)
例えば、私は年に一度は、日本ALS協会の総会に参加する為に、岐阜から東京に行きます。介助者2人は必要なので、交通費だけで10万円近い消費です(^ ^)同行ヘルパーさんも、ついついお土産を買ったりして消費に貢献します(笑)
行政をあげて障害者を支援する仙台市では、人工呼吸器ユーザーが、当たり前のようにベガルタ仙台や楽天の試合を観戦に行くそうです。ヘルパーさんの量と質が充実しているからこその個人消費です!
このように、余暇活動や社会活動に参加出来れば、障害者も立派な個人消費者になり、税金を使う立場だけでなく、税金を納める立場になり得るのです!
また、最新のテクノロジーを駆使すれば、重度障害者でも労働力となり得ることを、色々な形で様々な方々が示してくれています。私も株式会社まんまる笑店の社長として、講演・執筆活動をしています。
家の中で家族介護を続けたら、社会的に孤立するばかりで、家族の負担はもちろんのこと、国の生産性を考えてもマイナスだと思います。
私のように、働きたくてたまらない障害者はごまんといます。『稼いで消費する』、私は当たり前にこれがしたいです。というか、日本は障害者の労働者化を急ぐべきです。
さもなければ、少子高齢化の中で、いずれ日本は沈みます。
恩田 聖敬
この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2019年3月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。