宇宙ビジネスは社会をどう変えるのか

宇宙ビジネスを手掛ける「株式会社アクセルスペース」を訪問し、代表の中村友哉さんと意見交換をさせていただきました。

同社では、超小型衛星の製造を手掛けるとともに、衛星を活用したソリューションビジネスを構想しています。
数年以内に大気圏外の軌道上に数十個の超小型衛星を配備し、世界中を毎日観測できるインフラを構築することを目指しているそうです。

このようなインフラができることで社会はどう変わるのか。

例えば農地が反射する光を解析することで農作物の生育状況を把握し、農地の区画ごとに収穫時期を特定することができるようになります。これにより、効率的で最適な収穫が実現し、農業の生産性・収益性が飛躍的に向上します。

アクセルスペースが手がける地球観測衛星「AxelGlobe」=同社YouTubeより:編集部

また、同様の手法で森林の保水力を分析し、水害の危険性を予知することができるようになります。
その結果に基づいて森林の整備を行うことで、地域の防災力向上につなげることもできます。

海洋では、船舶の電波を解析することで違法漁船や海賊船などを特定し、取り締まりにつなぐことができるようになります。

また、地震や噴火の前後で周囲にどのような変化が起きているかを分析することで、災害発生リスクを事前に把握できるようになる可能性もあります。

このほかにも無数の用途が想定され、宇宙ビジネスが社会課題解決の新たなプラットフォームとなる日は間近に迫りつつあります。

課題突破型産業の最先端を走る宇宙ビジネスが順調に離陸できるよう、応援していきたいと思います。


編集部より:この記事は、衆議院議員、鈴木隼人氏(自由民主党、東京10区)のブログ 2019年4月10日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は鈴木氏のblogをご覧ください。