産経新聞は17日、天皇陛下への謝罪要求を繰り返していた韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が、日韓関係の修復を図るために日本に特使を派遣する意向であることを伝えた。
記事によると、文氏の意向を明らかにしたのは日韓議員連盟の関係者。当初は文氏が日本に訪問することを考えていたが、日本側の反発を考慮して特使派遣の方向で調整し、またそれとは別に韓国国会議員らの訪日も検討されているという。
文氏は2月7日のブルームバーグのインタビューの中で天皇陛下による謝罪を要求し、その後日本の抗議を受けると「謝罪する側が謝罪せず、私に謝罪しろとは何事か」「盗人猛々しい」と逆ギレ。さらに3月27日付の韓国紙「ハンギョレ」新聞のインタビューで天皇陛下に再び謝罪要求していた。
報道が正しいとすれば、文議長は少なくとも3月末まで維持していた強硬姿勢をここにきて軟化させようとしていることになるが、日本のネット上の反応は厳しい。ツイッターでは、
「謝罪なしの特使は受け入れるべきではない」との意見が多数を占めていた。
また上述の産経新聞の配信先であるヤフーニュースのコメント欄では、政治ジャーナリストの安積明子記者が、
そもそも日本との関係を修復しようとするのは、文大統領の先日の訪米でアメリカに相手にされないことがわかったからではないですか。北朝鮮も文政権は頼りにせず、ロシアに軸を移しつつある。こちらの方が賢い選択です。
と、文議長の特使派遣意向の背景に先日の米韓首脳会談があることを指摘。
日本に特使を派遣する前に、この韓国議長が「責任をとる」べきですね。
とした上で、
日本政府としてはこれを機に、“元徴用工”判決問題や慰安婦合意問題などの解決を韓国側に突き付けるべきです。外交はしたたかにやるものです。
外交をめぐる日本政府の対応に注文を付けていた。