テレビ朝日は23日、同局「朝生」の司会を務める村上祐子記者が15日発売の「週刊ポスト」でNHK記者との“不倫疑惑”を報じられたことを受け、平成最後となる27日未明のオンエアから村上記者の出演を「当面の間見合わせる」と発表した。
これら週刊誌報道やテレ朝の判断に対し、国際政治学者の三浦瑠麗氏が、「村上氏のケースを不倫疑惑とする方が間違い」とツイートし、反響を呼んでいる。
そもそも何年も別居し離婚調停後、離婚訴訟係争中の人を不倫疑惑とする方が間違い。新しいパートナーと再スタートを切り子供を作ることさえ、離婚しにくい日本では難しい。これは本来多くの人が抱える問題のはずなのに。村上祐子さんを朝まで生テレビから下ろすべきではない。 https://t.co/qh5ubxiDol
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) 2019年4月23日
このコメントに反応したアゴラ執筆陣の駒崎弘樹氏は、「誰もがモラル警察官になりたがることが、社会を窒息させる」と同調し、
本当にその通り。
誰もがモラル警察官になりたがることが、社会を窒息させることに繋がる。 https://t.co/XitRb7UDNT — 駒崎弘樹 ( Hiroki Komazaki )@病児保育入会受付中 (@Hiroki_Komazaki) 2019年4月24日
また元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏も、三浦氏に賛同した。
三浦瑠麗さんの言う通りです。なぜこんな不寛容社会になってしまったのか。これでは「令和」の行く末を案じるばかりだ。 https://t.co/cllhtXn2Zl
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) 2019年4月24日
過去の不倫騒動では、本日東京地裁に保釈を認められたゴーン氏の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が、麻木久仁子氏の記者会見に同席した際に、「婚姻関係が破たんしていれば、不貞とか不倫ではないという最高裁の判例もある」と指摘したことがあった。
弘中氏のいう判例とは、おそらく平成8年3月26日最高裁判所判決のことを指していると思われる。 「婚姻関係が破綻」とみなされる条件の例については、情報サイト「大手小町」の西山温子弁護士の記事によると、たとえば「2年間の別居の事実に加えて、さらに離婚調停を申し立てた後で始まった関係」であれば、「婚姻関係は既に破綻していたとして、不貞行為に当たらないと判断される可能性が高い」という(参照『妻と別居中に交際「不倫にならない」は本当?』=大手小町)
本日(25日)付のNEWSポストセブンによれば、村上祐子記者は2006年に8歳年上の同局アナウンサーのN氏と結婚。N氏が2007年にアナウンス部から法務部に異動した後、両者の関係に転機が訪れたのは、「結婚10年目にして村上氏が政治部に異動したことだった」という。 なお、三浦瑠璃氏はこのNEWSポストセブンの記事を受けて、「週刊ポストは村上さんの相手が破綻事由でないことなどを知っていて敢えて隠した」と噛み付いている。
週刊ポストは村上さんの相手が破綻事由でないことも、離婚訴訟中であることも知ってて敢えて隠して不貞行為のように書いたでしょ。
「三浦瑠麗氏は、自身のツイッターで、〈そもそも何年も別居し離婚調停後、離婚訴訟係争中の人を不倫疑惑とする方が間違い〉(24日付)と」 https://t.co/pvRIyjJKC1 — 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) 2019年4月24日