マック赤坂さんのようにネアカで、いわゆる過激思想政治集団とは無縁の方が地方議会議員選挙に挑戦をされ、苦杯を舐め続けながら十何回目かの挑戦でようやく当選された、というのは、それなりの人生すごろくの上りを見るようなもので、何となくホッとするのだが、どうもバリバリの中核派の闘士と目される人が区議会議員選挙で3000票以上もの得票をして当選した、ということになると、あれ、投票された皆さんはこの方のことを本当にご存知だったのですか、と問い質したくなる。
あのー、ポスターだけで投票されていませんよね。
ちゃんと候補者の演説を聞かれましたよね。
女性だから、とか、若いから、というだけで投票されていませんよね。
そう聞きたくなるのは、私だったら絶対にそういう人には投票しないからだが、まあ、そういう人でも立候補出来、しかも場合によっては当選もするのだから、日本の選挙は本当に誰にでも開かれている選挙である。
この人に対する議員報酬がいわゆる過激派政治集団の活動費に転化しませんように、と願っているが、議員報酬をどのように使おうが本人の自由なので、今更言っても遅いことは間違いない。
もっとも、いわゆる過激派政治集団と言われている団体でも過去の忌まわしい歴史とは決別して、現代の社会に相応した政治活動しかしていない場合もあり得るので、一概にレッテル貼りをしない方がいいのだが、選挙民の皆さんは件の区議会議員の行動を注視されておいた方がいいだろう。
ブレーキを掛ける人がいないと、元気な人は自分の思い込みだけでドンドン動いてしまう。
道徳観や倫理観、行動原理などが特異の人が多いだろうから、そう簡単に他人の言うことは聞かないだろうが、ダメなものはダメ、くらいのことを率直に言える人が周りにいた方がいい。
大方の有権者が無関心だと、一般の社会ではなかなか通用しないような考えを持っているような人でも選挙では通ってしまうこともある。
今は一人だけのようだが、将来はどうなるか分からない。
皆さん、ボヤボヤしている暇はありませんよ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年4月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。