千葉県市原市の公園で15日、65歳の自称無職の男が運転する乗用車が砂場に突っ込み、遊んでいた園児をかばった保育士を骨折させる事故があった。園児にけがはなく、保育士の命に別状はなかったものの、保育園児2人が犠牲になった滋賀県大津市の事故からわずか1週間でまたも起きた事故に衝撃が広がった。男は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで千葉県警に現行犯逮捕された。
一方、ネットでは、男がトヨタのプリウスを運転していたことに注目が集まり、ツイッターでも「プリウス」が一時トレンド入りするほどだった。
その理由は、4月の東京・池袋で母子2人が死亡した事故で、87歳の元通産省幹部が運転していたのも同じプリウスだったからだ。
池袋の事故直後には、加害者が「ブレーキが戻らなかった」などと供述していることが報じられた。そして市原の事故の加害者も「ブレーキを踏んだのに車が急発進した」と供述をしており(時事通信)、ネットでは、
何でか知らんけど老人にプリウス乗らしたら事故ばっか起きるな。
あまりにも同様の事故が多過ぎる気も。問題がないかちゃんと検証した方がいいのでは?
うーんここまで来るとプリウスの構造的な何かを疑いたくなってくるな…。
などと、プリウスへの不信感を募らせる人が続出した。また、プリウスのシフトレバーの誤操作を事故原因の可能性として指摘する人も相次いだ。
しかし、池袋の事故車については、警視庁の機能検査で、アクセルとブレーキに異常なしの判定が出たとされている(日本経済新聞)。こうした経緯を踏まえているからか、ネットでは、
悪いのはプリウスじゃなくて運転して事故起こした人でしょ? 問われるべきは保育園が行っていた安全策じゃなくて運転手のその時どう運転してたかでしょう?
自動運転ならいざ知らず、車は人が操るもので、事故を車のせいにするのは筋違いだし、操作が分からないとかハイテクすぎるとか関係ない。全ては人間次第。
突っ込む車がたまたまプリウスという偶然が続きすぎるせいで「ミサイル」という二つ名が付いたわけだけど、ほとんどはヒューマンエラーなわけでメーカーが対応できることは何もない。完全に風評被害。流石にトヨタが可哀想。
などと、あくまで運転者のほうに問題があると指摘する人も多かった。
プリウスは今年4月、国内の新車販売台数ランキングで、2017年12月以来となる首位に浮上したばかり。自動車の専門メディアでは、売れ行き好調の理由について、昨年12月に行ったマイナーチェンジによるデザイン変更や、歩行者検知機能などを強化した独自の安全技術「トヨタセーフティセンス」を全車搭載するなどトヨタ関係者の見立てを伝えている。
なぜ? ヴィッツ急上昇の謎… プリウス16ヶ月ぶりの首位 強いトヨタ4月の新車販売 | くるまのニュース