今回は、拙著『波風を立てない仕事のルール』(きずな出版)のなかから関連するエッセンスを紹介します。
悪評を耳にした時は、妙な言い訳や弁解はせず、基本的にすべて黙認してください。このような悪評を気にする必要性はまったくありません。自分で自分を認めることは大切ですが、そうはいっても、自分の社会的な評価は他人がするものです。
つまり、悪評に対するあなたの姿勢も、そうした社会的評価の対象に入っているということを忘れてはいけません。それを気にしたところで、何か変えられるものではありません。基本的に気にしてはいけないのです。批判されたことで、頭に血がのぼって感情的な行動を取ってしまわないようにしてください。
言い争いを見ていて気持ちの良い人はいません。特に言葉尻をとらえて食ってかかるような反応は禁物です。では、もしもあまりに事実とは異なるでっち上げや、人格に関わるような悪評を流されたら、どうすれば良いのでしょうか。
この場合も、あなたが直接抗議してはいけません。どうしても見逃せない悪評に対しては、あなたの味方である上司や実力者の権威を借りて抗議し、やめてもらえばよいのです。相手は二度と悪評を言わなくなるに違いありません。
とはいえ、悪評をいちいち雑巾で拭いているようでは器量の小さい男と思われてしまうことも注意事項として挙げておきます。一番良いのは、気にしないことなのです。
尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
※12冊目となる『波風を立てない仕事のルール』(きずな出版)を上梓しました。