最近、丸山穂高先生、長谷川豊さんと政治関係の先生方の暴言ニュースが飛び込んできて、これが日本の政治のレベルなのか?と暗澹たる気持ちになりますが、今度は、佐々木ゆうじ(雄司)赤磐市議の仰天発言をTwitterで見つけてしまい、本当に腰を抜かすほど驚いてしまいました。
事の発端は、現在丸山穂高議員の件で奮闘して下さっている、宇佐美典也さんに対して、Twitterで発言なさっていたんですね。
それがこれ。
佐々木ゆうじ氏Twitterより
宇佐美さん岡山県赤磐市議会の佐々木と申します。私は依存症者の社会復帰のお手伝いをボランティアしています。そのなかで得た物として本人さんに自分は依存症なのだと自覚を持って貰う事か大切だという事です。そして依存とは非自立であり、他人や他物に頼らない考えを認知行動療法で得て貰う(続
ことをお勧めしています。依存症者に総じて言える部分としては、目の前の事態に耐えきれない内面を持っているという点です。厳しく言われたら耐えられない訳ですが、厳しく咎められても耐えられる精神力を養うことが必要です。だから依存症だからといって許さないという非難は大切にするべきです。
すごい偏見の塊。独自の理論。
世の中依存症を抱えながら厳しい現実を生きてきた人など沢山います。
厳しく言われたら耐えられないってね…
日本で最も有名なアルコール依存症を告白された当事者の方は、故 三笠宮寬仁親王ですよ。
病気を自覚され、ご自身の依存症について勇気を持って告白された。
日本の皇族ほど忍耐強い方々なんかいらっしゃらないですよ。
依存症に性格なんか関係ないですが、どちらかと言えば責任感が強く、弱音を吐けない人がなりやすいと言われているくらいです。
そしてこの「依存症だからと言って許さないという非難は大切にすべきです」
のくだり、宇佐美さんの発信なんかまるで読んでないか、読解力が無いかのどちらかですが、宇佐美さんはずっと丸山議員に対し、「ここは議員辞職すべき」とおっしゃっていて、その上で治療に向き合え!と言ってます。
「依存症だから許してくれ」って被害者のいる案件で我々が発したことなどないです。
そして次、
佐々木ゆうじ氏Twitterより
世間が叩く事と本人の自立心醸造の障害とを一緒にしてはなりません。世間が叩く事と本人の自立心醸造の障害とを一緒にしてはなりません。自分がこうなっているのは世間が叩くからというのが典型的な依存症マインドパターンです。本気で抜けようと思ったら世間は関係ない、自分の事だ、と思い、内面見直しをする事です。これでリプは終わります。横入りすみませんでした。
「自分がこうなっているのは世間が叩くからというのが典型的な依存症マインドパターン」
そんな説は一体どこに出ているんでしょうか?
少なくとも私がであって数千人の依存症者で、こんなこと言ってる人に出会ったことなどありません。
依存症者は皆「自分が悪い」と責めていて、「病気だ」と思えないから問題が長引いているのです。
時の人、丸山穂高氏の友人、宇佐美氏と依存症について意見交換してみた。結果は、こういう人が依存症を助長させているというものだった。依存症を支援すると言いながら依存症を延命していることを理解して欲しいな。それじゃ永遠の苦しみを与えるだけです。今の主流となっている考えで(続
どれだけの人が社会復帰出来ているだろう。多分、皆無だろう。一方、そういう支援や病院治療を受けずに自力で頑張っている人は社会で生活を取り戻している。多少、回復施設から社会復帰している人物のいるだろうが、それは社会に居ても通常生活を取り戻せる人だろうと思う。
そもそもの文章が矛盾だらけですが、依存症者は社会復帰できないと?
はぁ?断酒会さんに行ったことあります?AAってご存知ですか?
それこそたっくさんの人達が、社会復帰してますけど?
あっ、鳥取には断酒会メンバーの福間ゆたか県会議員もいらっしゃいますから、福間先生から少し学ばれてそのひどい偏見を是正されたらどうですか?
そしてこのツイートに対し宇佐美さんがこうリツイートされると
宇佐美典也氏Twitterより
残念だな。
アレルギーを精神力で克服しろと言う人はいないのに、依存症だとこういう風に「精神力で依存症を克服しろ」と言う人が大量に発生するんだよな。。。
それは無知と誤解と偏見の塊なんだけどな。。。
佐々木ゆうじ市議は、
無知かどうかの判断はお任せ。僕の支援する人達の多くは社会復帰を果たしています。依存症は脳への反復刺激で発生しますが、一方で先天的な思考傾向というものも。一度、厚労省の原課、精神科博士と意見交換しましたが、その点をお認めされてました。つまり先天性部分の見直しと医療行為が共に必要です
とのこと。すいません、厚労省がこんなことを言ってたんですね?
ここ重要なところですから、その厚労省の担当科とお話しされた精神科医のお名前をお知らせ下さい。
私が明日、本当にそういった見解を厚労省が伝えているのか?確認させて頂きます。
で、これにたいして宇佐美さんが、
宇佐美氏Twitterより
あなたの持論は知りませんが、厚労省の公式見解はこちらです↓
「〜これが、依存症という病気です。
周囲がいくら責めても、本人がいくら反省や後悔をしても、また繰り返してしまうのは脳の問題なのです。
決して「 根性がない」とか「意志が弱いから」ではありません。」
と返すと、
持論…たしかにそうですね。色々とあるアプローチのひとつです。そしてそのアプローチは結果を出していて、厚労省のアプローチや宇佐美さんの持論は結果が出ずグズついています。
ついに厚労省より結果を出すやり方を発見したんですね?
じゃあ、何故そのやり方を公表しないのでしょうか?
これに対しては、さすがに呆れた人達が「ノーベル賞ものですね~」と、沢山のリプをつけたので、急にビビったのでしょうか?
お節介が嵩じたボランティア経験のなかで気づき見出したものです。臨床経験などという医療専門的なものではありませんが結果は出ています。リプが沢山あり普段のお付き合いの方が驚いています。本来業務がありますので、本件はこのくらいで失礼させて下さい。ご理解お願いします。
はぁ?沢山の人達から反発くらったら、いきなりの逃げ口上。
さんざん依存症者に対する差別と独自の偏見を垂れ流しといて、何が本来の業務だ!
きっちりと謝罪と撤回をするまで、本来の業務も何もないでしょうよ。
市議ならまず自分の発信に責任を持ちましょうよ。
この発言について、謝罪も撤回もしないのなら、私もしかるべき対処を考えさせて頂きます。
しかし、この佐々木ゆうじ氏についてググってみて、私は今めちゃくちゃ気がかりなことがあります。
というのもTwitterやHPを見ただけだと、この人がどこの党の人か全く分からないのですが、とあるHPに維新推薦と書いてあったのを発見したんですね。
ってことは、この市議は維新の関係の先生なんですか?
本当に???うそでしょ???
私、維新の先生方とは何度も依存症の勉強会やらせて頂いてますよ。
カジノをど推進してる維新の先生方の全員がこんな考えだとは思わないですけど、こんな人もいるの?と思うと、ものすごくショックです。
依存症対策、大丈夫なんでしょうか?
田中 紀子 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト