話題作りには成功しても、異端の政党では先が知れている

いらすとや:編集部

悪名は無名に勝ると言うくらいだから、とりあえず世間の耳目を引くようなことを打ち上げようと、様々な人が様々な試みをしている。

炎上芸だ、と宣った人まで現れたが、世間の耳目を引くためにあまりにも極端な言動をすれば大方の人は眉を顰めるようになるものである。

悪名は悪名だが、何だか汚らしく感じるようになったら、普通の悪名ではなく一種の汚名に転化してしまうだろうから、くれぐれも言動には注意された方がいい。

大方の国民の共感を得られるような存在になったら大したものだが、あまりにも奇を衒っているような印象が残ったら、早晩消え去る運命だと思っておかれることだ。

どこかでNHKには方向転換して貰いたいと思っている国民は、どこにでもいる。

この夏の参議院選挙に10人の公認候補を擁立するというのだから、はじめは変な団体だな、と思っていた人たちが少しずつ振り向いてくれるようになった、という手応えがあるのだろう。

オウムの信者達が選挙戦に名乗りを上げた時は、如何にも怪しいな、という感じだったが、ワン・イシューではあるが、それなりに明確な政治スローガンを掲げているのだから、あの時よりはよさそうだ、と言えるかも知れない。

どなたにも選挙に立候補する自由はある。

法律が定めるルールを守っているのであれば、お好きにどうぞ、というところである。
要は、有権者に政党や候補者を正しく選別する目や力があればいいだけのこと。

ただの目立ちたがり屋だったら、選ばなければいい。
その政治的スタンスが信用出来ないというのであれば、投票しなければいい。
暴言や誹謗中傷、嘘・偽りの類いはいけないが、基本的に思想信条の自由は守られなければならない。

ただ、無関心はよくない。
大方の人が無関心を極め込むと、とんでもないことが起きるものである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年5月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。