元JK社長の椎木さん YouTube低評価問題への応援メッセージ

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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元JK社長として話題になった椎木里佳さんが投稿したYouTube動画に低評価が多く付けられてしまい、「低評価をつけるツールを使った、アンチの工作では?」と疑いを見せたことが話題を呼びました。結論的にはツールの使用は認められず、動画の視聴者一人ひとりが低評価を付けたことで起こった問題のようです。

椎木里佳氏ツイッターより:編集部

ネットには椎木さんを批判する声で溢れかえり、

「普通、アンチがいても熱心なファンが付くはずなのに…」

「高評価が2,800、低評価が7万という圧倒的な比率。本気で嫌われているんだな」

というコメントが見られました。ですが、私はこの結果を見ていくつかポジティブな感覚を持ちました。決して逆張り的に言っているのではなく、同じビジネスの起業家という立場で見た時に椎木さんの姿勢にポジティブな感情を持ったのです。

ついつい、Twitterでもつぶやいてしまいました。

そもそも、椎木さんはなぜこんなに批判が多いのか?

そもそも、椎木さんはなぜ批判が多いのでしょうか?それには日本人が悪印象を抱く要素を、彼女が複数持っているからとされています。箇条書きにすると次のようなものです。

・親がお金持ちで、親のお金の力でのし上がったとされる(慶応幼稚舎出身、起業も親の財力)

・椎木さんのやっているビジネスがいまいちよくわからない。

・虚偽と思われるツイートを何回か投稿。

・動画の冒頭に「Hi! Everyone!」という英語の挨拶(視聴者は日本人で英語の必然性がない)。

・自信過剰気味な発言と、自慢げなトークが多いとされる。

おそらく一番の批判の元となっている、「親がお金持ち。親の財力で成功した」という部分と推測します。しかしながら、この点こそ私個人がもっとも反論したくなってしまうポイントです。人生は配られたカードで勝負するゲームです。生まれつき親が大金持ちの場合もあれば、そうでないケースもあるでしょう。

私は完全に後者のパターンで、親は子供の時に離婚、母子家庭で本当にお金に苦労して育ちました。ですが、それで悔やんだことも他人を羨んだこともありません。つまり、「親の財力で成功したくせに調子に乗るな」と言っている人たちは完全に嫉妬で言っているだけなのです。

経済的に恵まれなかった私が、もしも椎木さんのようにお金持ちの子供として生まれたらどうしたか…?その場合、間違いなく「財力」という生まれつき持っているカードを活用していたでしょう。「親のお金で成功したくせに」と批判をする人に対して、「あなたがお金持ちの子供に生まれて、親の財力という有利なカードをあえて使わないで独力だけで人生を切り開くつもりですか?」と逆に聞きたくなってしまいます。

いろいろな理由から批判をされていますが、この点についてだけは単なる嫉妬、この批判に対しては彼女の代わりに私が反論したくなってしまいます。

たとえ嫌われても一番得をするのは彼女自身

ビジネスを立ち上げてやっている人なら分かると思うのですが、ビジネスの成功は多くの支持、その反対はというと「無関心」なのです。「好きの反対は無関心」という言葉がありますが、まさしくそれと同じです。ビジネスを立ち上げて、批判を浴びたりアンチが湧いたとしてもそれは半分成功していると言えます。なぜなら多くの注目が集まっているからです。

多くの注目が集まっているなら、そこには熱狂的なファンが生まれ、ポジティブな結果を獲得します。7万人がYouTubeの低評価を押す中、私はささやかな1つの高評価ボタンを押し、チャンネル登録をし、そしてこのような応援する記事を書きました。

たとえどれだけ嫌われても、目立つことによるメリットはあまりにも大きいです。広告宣伝効果もありますし、市場からの多面的なフィードバックなどもそうです。そして世の中の99%はこうした悪評価に心折れてしまいますが、椎木さんはまっさきに「低評価をしたのはツールの仕業だ」と外的な原因を疑い、2つ目の動画も平然とアップしてしまいました。

他者から見ると「どれだけ厚顔無恥なんだ」と失笑するかもしれませんが、ビジネスを起業して市場からいろんな評価を受ける立場には、全てではないにしろ、ある種の厚顔無恥さは必要です。そうでなければ、挑戦は出来ません。

私はビジネスジャーナリストとして色んな記事を書いていますが、内容によっては強烈な批判を受けることもあります。最初の頃は悔しくて、怖くてしばらく筆が進まない時もありました。ひどいときには会社に誹謗中傷のFAXが来たり、わざわざ手書きのはがきで、複数枚に渡る批判が来たこともあります。

でも、そんな多くの批判の中で熱い応援のメッセージはもちろん、他のメディアから取材の依頼が来たり、ビジネスの依頼が寄せられることも事実です。逆に、批判が1つも来ないような記事は、応援のメッセージや仕事につながることもないのです。そうした経験を重ねたことで、いまや自分への批判を笑って話のネタにできるようになりました。

この記事を書いている時点では椎木さんはまだ21歳という若さです。その若さで批判を受けてもケロリとしている鋼鉄のメンタルと、YouTubeへの露出という挑戦をされています。私は同じ起業家として、この行動力とメンタルには一人の人間として尊敬をしています。自分が21歳の時に同じような立場にいたら、きっと心が持たなかったでしょう。それでも前へ進もうとする椎木さんは、この点において起業家としての才能を感じます。これからも陰ながら応援をしたいと思っています。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。