行政の若手職員が組織の中でどのように提案し実現するか

第82回地域力おっはークラブは、つくば市役所の小林遼平さんにお話を伺いました。

35歳係長にして、ペデストリアンデッキ等をオープンカフェやイベント等で活用する「つくばペデカフェプロジェクト」無電柱化での開発等を日本で初めて義務化した「つくば市無電柱化条例」など様々な事業に取り組まれる小林さん。

(写真提供:小林遼平さん)

まちづくりは楽しく
出過ぎる杭は抜かれる

を強調。

そして、
とにかく現場に足を運ぶ
行政官の立場だけではなく、プライベートでお客さんとしても関わる
事業者が困っているときに少し助ける

ことで、事業者からの信頼が築かれたとのこと。

具体的には、事業者が公道でイベントを行うときには、警察署など関係機関との調整が大変ですが、市役所内にワンストップ窓口を設けることで、簡易化・迅速化。

信頼関係があるからこそ、事業者と長期的・全体的な視点に立った話し合いができます。

また、係長という立場で仕事量が多いゆえ、
「仕事に優先順位をつける」
「無駄なことはやらない」
ことを徹底。

上司にも「これは無駄だからやりません」とはっきり伝えます。

一方で、新しいプロジェクトを進めるときは、市役所の幹部と信頼関係を築くことが大切。折に触れて幹部に直接説明されます。

大きな組織の中で、若手がどう提案し実現するか、参考になるところが多かったです。

次回のおっはークラブは、2019年6月12日(水)。
奈良県生駒市の小紫市長にお話しいただきます。

⇒ 【告知】第83回地域力おっはークラブ 生駒市長の小紫雅史さんが話す「「市民を「お客様」にする自治体は崩壊する~市民と行政がともに汗を各自治体3.0のまちづくり~」」

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年6月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。