まあ、7月の選挙が終ってからの話ではあるが、選挙結果次第では連立の枠組みを見直した方がいいだろう。
国会の審議をスムースにして、国益、国民益に資するような活力のある国政を実現できるのなら、何も今の自公連立に拘ることはない。
今国会では国民投票法の改正すら実現が危ぶまれていると聞く。
憲法審査会はあるものの、憲法改正の議論はまったく進んでいないようだ。
なんだか党利党略で国会の審議が進んでいないような印象である。
必要な審議がなされないままに、数の論理で大事な事々が決まっていくような事態は、何としても避けてもらいたいものである。与野党共に、熟議しない国会からは速やかに脱却してもらいたい、と心から願っている。
そういう国会審議の停滞を憂慮する自民党の有力議員から、憲法改正のための大連立構想が飛び出してきた。
公明党は如何にも寝耳に水、のような印象だったが、国会を熟議の国会に変えていくためには、憲法改正論議に参加することに前向きな野党の国会議員を巻き込んでの「憲法改正のための大連立構想」はあっておかしくない。
これからどういうことになるか分からないが、何があってもおかしくないのが永田町である。
とりあえずは、憲法改正のための大連立構想を口に出した下村さんが新しい大連立の牽引力の一人にはなりそうだな、ぐらいのことは言っておいてもいいのだろう。
これで政界再編の兆しが生まれるのだったら、こんないいことはない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年6月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。