起業家のサバイバルに必要なのは「営業力」

独立して会社を設立して、生き残っていくためには、まずは売り上げが必要です。起業家にはビジョンやパッションももちろん大切ですが、売り上げがゼロなら、ビジョンを実現する前に会社が存続できなくなってしまいます。

では、営業で成果を上げて売り上げを立てるためには、何が必要なのでしょうか。私なりに3つの必要条件を考えてみました。

写真AC:編集部

1. 売っているものに絶対の自信を持ち、商品に惚れ込んでいる

そもそも自分が良いと思っているものを販売しなければ、説得する力にエネルギーが伴いません。後ろめたい気持ちで営業をしていては、本気になれず、それが営業していても相手に伝わってしまうのです。

自分の家族や友人にも心から良いと思える商品・サービスを売らなければ、圧倒的な営業成績は実現できません。「人には販売するけど、自分では買わない」では、自分も購入している営業には勝てません。

2.対象顧客にメリットがあることを明快に説明できる

商品やサービスを購入してもらえるのは、それに対して顧客がメリットを感じるからです。それは経済的なメリット(儲かる、得をする)だったり、感情的なメリット(楽しい、気分が良い)だったりします。いずれにしても、そのメリットをしっかりと説明し、気持ち良く納得して購入してもらえるためには、それを明快に説明できる力が必要です。

3.最後まで諦めないで、お客様に誠心誠意対応することができる

たとえ素晴らしい商品・サービスであっても、お金を払って購入してもらうのは簡単なことではありません。気に入らないものや不必要なものだと思えば、たとえ1円であってもお金を支払いたくないのが人間です。

しかし、一度断られたからと言って、本当に気に入らないと思っているかどうかはわかりません。別のアプローチ方法や、説明の仕方を工夫したり、粘り強く諦めない気持ちも営業力の1つです。相手が買う気無いとわかると、とたんに態度を変える営業をしている人がいますが、大切なものを失っている気がします。

金融商品でも、車や宝飾品でも、何かを売ることが出来る人は、他のものでも売ることができます。そんな営業力を持っている人は、たとえ1つの商品が売れなくなっても次にまた魅力ある商品を見つけられます。

だから「営業力」を持っている人は、独立してもサバイバルできる可能性が高いと言えるのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。