ネットで遭遇した距離感がブッ飛んでいる人たち

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

ネットで情報発信をしていると、「参考になりました!」「元気になれました!」という嬉しいお声を頂くことがあります。しかし、その一方でどうしても一部からの批判は避けられません。

批判が沸き起こることはおかしなことでも、不思議なものでもありません。物事の価値観は多様ですから、一部が称賛してくれてももう一部の人は間違っていると感じてコメントを送ってくるのです。

そんな色んなコメントをもらうようになって感じるのは、一定数の距離感がブッ飛んでいる人が存在するということです。老若男女問わず、思考が多様であることは歓迎するべきですし、私もそこから謙虚に学びを得たいという気持ちはあります。しかし、中にはどうしても関わりを遠慮したいと思ってしまうような人もいるのです。

そんなことを考えて、ついついツイッターでつぶやいてしまいます。

今回は私が実体験した事例をあげていきます。

見知らぬ人にお金を要求する人たち

一番、距離感がブッ飛んでいると感じるのは、ズバリ「お金の要求をされる」ことです。まったく見ず知らずの人に「お金をください」と要求する人が世の中にいるということが信じられないかもしれませんが、これまで多くはないにしろ2-3件そうした連絡を受けたことがあります。

もちろん、顔も素性も関係性もゼロの相手に、お金を送金することなどはできません。ですが自分に出来る悩みの解消はないかと話を聞いてみたこともあります。しかし、こちらなりのアドバイスをしても「自分にはムリだ」「それはあなただからできたのだ」と返され続ける一方で、埒が明かないと感じてしまいました。

立て続けに同じようなアドバイスへの反応があったので、それ以降はお金をくださいという連絡には回答を出すことはやめました。私の力ではこうした人達を救うことは不可能だと悟りました。

最初のメッセージから激昂している人たち

いらすとや

信頼関係がゼロの人同士では、それなりに距離感が必要と考えます。相手の素性が分からず、どんな価値観でどんなバックグラウンドを持っているのか不明ですと、意図せず相手とのコミュニケーション齟齬が発生する可能性があるからです。

私はそのように考えていますから、基本的には最初はとにかく相手を知るために、こちらが話すより相手の話をしっかりと聞くことに注力しています。

しかし、そんな考えを土足で踏み越えてやってくる人が一定数います。ブログやTwitterアカウントに「ふざけんなテメー!」と突然激昂するところからコミュニケーションを試みる人たちがいるのです。

向こうはこちらの記事やつぶやきをある程度みて、こちらを少しは理解した状態でやってきていると思われるのですが、こちらは相手が何者が性別すら分からない状態です。

そんな状態で、相手が何者で、何にキレていて、どんな意図があるのか?をまったく知らされない状態で、攻撃的なワードを浴びせられるとわけが分からないのです。こちらになにか手落ちがあり、それについての対応を求められているなら、真摯に受け止めなければいけない状況ですが、何も情報が与えられないでただただ相手の怒りの感情を受け止めるのは簡単なことではありません。

自分は相手を知っていても、相手は自分のことを分かっていない、という情報の非対称性の解消をするところからコミュニケーションが始まると理解頂けると意思の疎通が容易になると考えます。

距離感を勘違いするのは「痛い人」

人間関係の距離感というのはとても重要です。長年付き合った仲であれば、多少言葉が足りなくても、語気が強くなっても相手の事情は何となく分かるものです。「こうした価値観を持った相手がこう言っているのだから、きっとアノことで気分を悪くしてしまったのだろう」と推測がたつものです。

しかし、まったく見知らぬ相手に距離感を無視したやり取りを受けると、情報も信頼関係もありませんから、「無視する」という、言われる側にとっては最も経済的合理性のある行為を取らざるを得なくなります。距離感を踏み越えてやってくる相手は、こちらが無視することを望んでいないでしょうから、まさにミスコミュニケーションによって双方にメリットのある交流になりえません。

距離感を理解し、遠い人には徐々に距離を詰めていくというコミュニケーションが必要です。それを意識せず、踏み越えて来る人も結局は無視やブロックをされてしまいますから、自分自身が損をしてしまう結果になるのです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

■無料で不定期配信している「黒坂岳央の公式メールマガジン」。ためになる情報や、読者限定企画、イベントのご案内、非公開動画や音声も配信します。

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。