教育長人事にまた反対し第2回定例会閉会!

令和改元後初の定例会となる第2回定例会は、6月4日に開会し、参議院議員選挙を前に16日間の短い会期のもと、昨日、閉会いたしました。都議会会派「自由を守る会」は、地方自治の本旨に基づき、二元代表制のもと、是々非々で都政に取り組むべく、引き続きブレず「税金の無駄づかい、不正・癒着天下りを許さない!」改革を推進する立場で、議事に臨みました。


激動の昭和と、バブルが弾け経済的に沈滞しつつも平和であった平成が幕を閉じ、新天皇陛下が即位され、令和新時代がスタートしました。私は「調和」をモットーに、賢くしなやかに、歩調を確かなものにしてじっくりと前へ進んでまいりたいと意を新たにいたしました。

ところが、先月28日には川崎市で女児と保護者が殺害され、多数が負傷するスクールバス襲撃事件が発生しました。また、会期中には大阪府で交番襲撃・拳銃強奪事件が発生、児童虐待や自動車暴走事故が報じられない日はなマタニティく、「体感治安の悪化」が印象付けられております。

一昨夜は山形県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生しましたが、自然災害への備えも喫緊の課題です。
今定例会では、教育委員会教育長の人事案1件を除き、知事提出の全議案に賛成いたしました。

第101号議案は、知事の給料等について、「東京大改革」の一環として、50%減額する特例措置延長するもので「身を切る改革」を進める立場から賛成したものです。

第116号議案、東京都暴力団排除条例の一部を改正する条例は、暴力団排除活動を一層推進するため、暴力団排除特別強化地域を設け、暴力団員に用心棒の役務の提供を受けること、それに対する利益供与をすること等規制を強化し、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金をもって禁止し、強化地域の指定も合わせて定めました。実効性の担保を求めつつ、反社会勢力の根絶の観点から賛成しました。

人事案については、人事委員会委員については、青山氏が都庁OBであることに留意しつつ、委員構成のバランスの観点から賛成いたしました。副知事については、民間人・女性の積極登用こそが「女性が輝くTOKYO」となることと考えておりますが、今般は知事の人事権を尊重する立場から、賛成しました。

教育長人事には反対

ただ、教育委員会教育長は、藤田裕司氏個人の資質の是非によるものではなく、歴代都庁の官房系部局の幹部の指定席となっていることから反対しました。いじめ・不登校・学力低下・学級崩壊・子どもの貧困・児童虐待・教職員の過労や精神疾患などなど、教育現場の課題は多岐にわたります。昨今、地方教育行政法の改正により教育長の地位と権限が強化されました。このことからも、都庁内順送り人事はやめるべきであり、現場や民間からの公募制を含む抜擢による人事を繰り返し提案するものです。

暴走事故にあたり、都が安全装置費用9割補助する旨本定例会で触れられたが、上田がすでに警鐘を鳴らしていた通り、自動ブレーキ標準装備すれば自動車税の軽減をするなど、都が率先して前例を切り拓いていれば、あの池袋の事故は防げたかもしれません。自動ブレーキの義務付けは政府でも推進する旨公表されましたが、メーカー及び購入者のインセンティブをあげる自動車税軽減は、制度上不可能ではなく、ディーゼル車規制施策のように全国・広域レベルで取り組むため、都が先導していく役割は大きいと考えます。

また、第一回定例会での30第86号「犯罪被害者等を支援する条例の制定に関する陳情」の採択を受け、知事は所信表明で条例制定の方針を示し、有識者会議を設置しました。先進自治体の取り組みと成果を踏まえ、実効性のある条例案が策定されるよう、経過を確認し厳しくチェックをしてまいります。

お姐総括!

教育長人事に反対したのは都議会議員124人中お姐だけでした。

自由を守る会は、空虚な“龍馬ごっこ”に溺れることなく、今後も自由・自主・自律の理念のもと、都民の自由と血税を守るべく、地に足をつけて都政事業に精通した議会活動をたゆまず進めてまいります。

上田 令子   東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表

東京都議会議員(江戸川区選出) 白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選(44名中6位)。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。公式サイト