ジャニー喜多川氏入院、新聞テレビは「北朝鮮並み」情報統制?

アゴラ編集部

ジャニーズ事務所創設者で、社長のジャニー喜多川氏が今週に入って緊急入院したとの情報が駆け巡ったが、週刊誌やネットが騒いでいる割に、テレビやスポーツ紙などの芸能マスコミが沈黙する「奇怪」な状況が続いている。

第一報を伝えたのは、東京スポーツ。喜多川氏が18日に都内の病院に緊急搬送され、搬送先に多くの報道陣が集まった騒動などを報じた。

事務所から病状は公表されず、「重病説」も飛び交ったが、週刊誌系のメディアでもFRIDAYデジタルが19日に、文春オンラインが20日にそれぞれ入院騒動を取り上げ、東山紀之さんや中居正広さん、滝沢秀明さんなど事務所の「重鎮」やタレントたちが続々と見舞いに駆けつける様子などを伝えている。

中居、タッキーも駆け付け…。ジャニー喜多川氏“緊急入院”の波紋 (FRIDAYデジタル)

「ジャニーさんに声を掛けると口元が……」搬送先にキンプリ、滝沢、中居らが駆けつけた(文春オンライン)

ネットでもこのニュースは続々と配信され、文春の記事はヤフートピックスにも掲載されたが、入院から3日が経った21日午前になっても、テレビだけでなく、東スポ以外のスポーツ紙でも「沈黙」状態だ。

アイドル評論家の中森明夫さんは一報があった当初からツイッターで、喜多川氏の容態を気遣いながらも、北朝鮮を引き合いに「スポーツ新聞(サイト)やテレビの芸能ニュースはまったく報じない…異常事態」「相変わらず厳しい情報統制が敷かれている」と厳しく指摘していた。

ツイッターではすでに喜多川氏の入院先として具体的な病院名も取りざたされ、関連語としてトレンド検索に表示されるほどの関心を集めているが、ネット時代以前のような情報統制を敷いたところで、もはやほとんど意味をなしていない。当事者のジャニーズ事務所の意向はともかく、いまだに一芸能事務所に振り回されて報道を自主規制しているテレビや大手スポーツ紙のおかしさが浮き彫りになった事態だった。