日米関係:中チャン。参議院議員選挙スペシャル。

7月4日から参議院議員選挙がスタートしました。
私、中田宏も全国比例区から、自由民主党の公認候補者として立候補いたしました。是非皆さんには二枚目(比例区)の投票用紙に中田宏と書いてご支持していただきたいと思います。

そこで私の政策や考え方について、テーマごとにお伝えしていきたいと思います。

初日は外交についてです。

今回の参議院議員選挙で自民党は、外交・安全保障を公約集の一番最初に明記しています。私自身も、我が国にとって外交や安全保障が今ほど大切な時期はないと思います。

それはグローバリゼーションとIT化によって、世界の経済をはじめとした様々な物事が大きく変化したからです。グローバリゼーションやIT化によって、人・物・金の移動が容易になり、世界中で格差が拡大しました。さらに、これまでのルールや枠組みが通用しなくなっています。

今年は、令和の新時代に入りました。
平成元年(1989年)は日本を含むG7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の国内総生産(GDP)の合計は69.2%に達していました。しかし、平成30年(2018年)は45.9%と30年間で大きく減少しました。

一方、先月大阪で開催されたG20首脳会議、参加国の国々が今では経済の主要国と言われており、GDPの総合計は8割(78.2%)を占めます。

いまや経済大国2位は中国であり、特にブラジルやインドなどの新興国が、経済力をつけています。したがって、現状の私たちはこれまでのルールから、これからのルールに大きく転換する、大転換期の中で生きています。

そうした時代において、我が国の外交・安全保障の基軸になるのが日米関係です。経済を含む外交における日米の強い連携、そしてその背景になるのが安全保障における日米同盟(日米安全保障条約)です。

安倍総理とトランプ大統領の関係は良好です。それは「2人の馬が合うとか」「トランプ大統領の言ってることはいい」そういうことではなく、アメリカの大統領と日本の総理大臣は話さなければいけない上に、アメリカと連携することがとても重要なことです。日米の緊密な連携があって、他の自由主義諸国や民主主義諸国と連携を深めていきながら、世界のルール作りや枠組み作りをしていくことが重要です。

例えば、オーストラリアやインドなどと二国間関係を深めていくことは重要です。イギリスやフランスなどのG7諸国との関係を深めていくことは言うまでもありません。
これら、価値感を共有できる国々とともに、貿易のルール作りや安全保障の枠組み作りをしていく、そのことが日本の平和と繁栄に繋がります。

例えばTPP(環太平洋パートナーシップ協定 )のように、二国間関係をベースに世界のルール作りや枠組みを作っていく、それこそが日本の役割です。

「アメリカとだけ仲良くしていればいいのか」「アメリカの追従だ」「トランプ大統領と仲良くしてればいいのか」などと批判されることではありません。

アメリカにとってもアジア地域での利益があるから、日米同盟を維持していますし、日本にとっても、我が国の国益のためにアメリカと組むことが、単にアメリカに守ってもらうことではありません。

アメリカと日本が戦略的に組むということ必要です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年7月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。