こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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死は嫌忌される、それが普通の人間社会です。私が住んでいる街の会報誌は毎月、「男性・女性・世帯数」がどれだけ増減したのかが記載されています。東京から熊本へ移住してずっとこの会報誌を見ていますが、数字が増加したのを見たことがありません。着実に、確実に減り続けていることが会報誌に印字されたデータから分かります。
しかし、人口減少の理由は「死去」か、「他県への移動」なのかは定かではありません。ただただ、街に住んでいる人の数が減り続けているという事実があるのみです。勝手な予想としては、現象の9割は死去ではないかと考えます。でも、会報誌という多くの人の目に触れる媒体で、それが明らかになることはありません。
なんだか考えていると切なくて、Twitterでつぶやきたくなります。
しかし、私は死を直視し、誰もがやがては到達する「死」というゴールから逆算して、人生戦略を立てることが大事だと考えます。
死はこの世で唯一の絶対確実なもの
この世で絶対確実なものはありません。唯一、「死」を除いては。
この世は混沌に満ちています。未来を創り出す力を持つイノベーターを除き、多くはこの世の混沌という濁流に流されるままです。配られたカードで勝負をし、社会と言うなの川の流れに従ってその中で自分の才能、やりがい、価値観、目標を見出し、幸せを掴むのが人生です。そんな不確実性に満ちた世の中で絶対確実な死…。いかなる現代科学を持ってしても、この死を克服することは今の時点ではできていないのです。
そんな死を嫌忌するのではなく、私は誰もが至る最終ゴールと認識し、そこから逆算してやりたいこと、挑戦したいことを、自分にとって価値あるコトを見据えて取り組むべきであると考えます。
死ぬ瞬間に後悔すること
終末医療の体験を通じて女性介護士のブロニー・ウェアさんの『死ぬ瞬間の5つの後悔』によると、人は死ぬ時に後悔するといいます。彼女の主張する5つの後悔とは次のようなものです。
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 幸せをあきらめなければよかった
後悔する、ということは満足が行かなかったという意味です。やってみたけど、途中で諦めた。そもそも挑戦しなかった。色んな事情があるにせよ、満足の行くまで取り組みができないものの中で、上記の5つは死ぬ時に強い後悔を感じるとあります。
どんな取り組みでも、やり尽くすには時間がかかる
世の中のどんな取り組みでも、やり尽くして完全燃焼するには時間がかかります。
- 英語を勉強して、ビジネスレベルに引き上げるには一年間はかかります
- ビジネスの専門分野で、一流になるには5年、10年と時間がかかります
- ビジネスを立ち上げて、軌道に乗せて満足の行く結果を得るには3年はかかります
いかなる分野においても、やり尽くすには年単位での時間がかかるのです。しかし、人生は望むもののすべてを一通りやれるほど長くはありません。何かをやると、他の何かを手放すことを「トレードオフ」といいます。プロサッカー選手になるなら、プロ野球選手や、格闘技の選手になることは諦めなければならないのです。
そう、すべての取り組みには時間がかかり、時間的な制約上トレードオフを意識して本当にやりたいことを選び出す「人生戦略」は後悔しないためには絶対に必要なのです。過去、やってきたことを振り返るとかなり時間を要しており、「大きな動きは大きな時間が必要なのだな」と痛感させられます。
- 私はニート・フリーターから抜け出すのに5年かかりました
- 大学に入学して卒業するまで4年かかりました
- 正社員の職歴ゼロから、念願の国際経営企画の仕事につくまで8年かかりました
- 起業してビジネスが軌道に乗り、一通り満足行く結果を得るまで3年かかりました
私も上記のやりたいことを1つずつ実現させたのではなく、パラレル(平行)で走らせてきましたが、トータルでは相当の時間をかけてきました。23歳のニート・フリーターから挑戦をスタートして、現在に至るまでかなり長い時間を費やしました。
失った時間は永遠に戻りませんが、得られたものはいずれも満足しています。中には自分には適正がないと理解して、捨ててしまった分野もありますが、それでも「適性がなかった」と理解できたことはその後の私の人格や意識を作り上げるのに寄与してくれたのでムダとは思っていません。
人はいずれ、必ず死にます。だからこそ、死というゴールから現状を認識し、限られた時間で何を成し遂げたいかを真剣に考えることこそが、後悔しない人生を送るためには必要なのです。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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