貴方は右か左か、と問われれば、自分自身は大体は右だと思っていますが、見る人によっては左に見えるかも知れませんね、と答えることになるのだろうと思っている。
右か左か、という区別は、スケールの置き方によって違うので、日本の伝統や文化を尊重するという意味では右の方に位置しているように見えるだろうし、基本的人権を尊重し、個人を基準に物を考える傾向が強い、ということからすると、いわゆるリベラル、左の方に分類されるのだろう。
右か左かの区別はかつては政治的に重要なメルクマールだったと思うが、保守リベラルという言葉が示すように保守の中にもリベラルの人が結構多くなっているので、今は右とか左とかいう区別には大して意味がないように思う。
真正保守とか伝統保守と呼ばれる人は、右だと言われても何の違和感もないだろうが、いわゆる保守リベラルと呼ばれる方々は、右か左かと問われた時に返答に窮することになるのではないだろうか。
今は、右か左か、よりも上か下か、の方が大事だろうと思っている。
強きを挫き、弱きを援ける。
政治は、本来そうありたいものである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。