特定枠は廃止を:れいわ新選組の「問題提起」はもう十分

早川 忠孝

特定枠はやはり止めた方がいい。

国会議員としての活動が事実上出来そうもない人を特定枠に据えて選挙戦を戦うというのは、実に奇抜なアイデアで相応の効果はあったと思うが、ご自分では殆ど身動きを出来ない方を本気で国会の場に送り出すようなことは止めた方がいい。

問題提起としては、もう十分だと思う。

勢ぞろいした、れいわ新選組の候補者(ツイッターより:編集部)

国会議員は国民の代表者なのだから、国民の代表としてふさわしい活動を是非展開していただきたい。
れいわ新選組が政党要件を充足するだけの得票を獲得出来るかどうか危うい状況のようだが、れいわ新選組がこれまで国政の場に届きそうにもなかった国民の声を国会の場に届ける重要な役割を担う政党になる素地はどうやらこの度の参議院選挙を通じて確立したようである。

国会討論の場に呼ばれるような存在にまでなれるかどうか、というのがこれからの課題だろうと思う。
れいわ新選組の代表としてテレビ番組に登場する機会が増えてくると思われるが、出来れば国会議員として登場して欲しい。

特定枠を利用して選挙運動をやっただけではないか、重度障碍者の方を選挙に利用しただけではないか、などという批判が噴出するだろうが、れいわ新選組が掻き立てた国民の期待や国民の声に正しく応えていくためには、どうしても山本太郎氏が前面に立たなければならない。

世間の批判を恐れて逃げてしまうか、それとも、あらゆる批判や非難を覚悟して自分が表に出るか。
山本太郎氏の選択に注目している人は、それなりにいるはずである。

れいわ新選組の活動は、始まったばかり。

よくよくお考えになることだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。