京都市伏見区桃山町因幡の「京都アニメーション」(京アニ)で18日午前10時半すぎに火事が発生し、京都市消防局によると死傷者も多数存在するとされており、政界からも悲痛な声が続々と寄せられている。
京都府警によると、1階に入ってきた男(41)がガソリンのような液体をまき、「死ね」と叫びながら火を付けたとの目撃情報があり、身柄を確保し病院に搬送された男の回復を待って事情を聴く方針(京都新聞)。
被害の状況についてはまだ確定的な情報は伝えられていないが、当時会社には約70人の社員がいたとみられており、産経新聞は15時15分時点で36人が負傷搬送(うち10人が重症)で20人と連絡取れずと報道、また時事通信は16時02分時点で13人が死亡したと報道した。
また確保された男は警察官の質問に「ガソリンをまいて着火用ライターで火を付けた」などと説明し、何かに対する恨みのようなことを話し、「パクりやがって」とも言っていたという(毎日新聞)。
「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん!」などの作品でアニメファンのみならず一般にも知られる京都アニメーションを襲った突然の悲劇に、政界では安倍首相や立憲民主党の枝野代表や蓮舫議員らが哀悼の意を表していた。
また参院選の自民党比例代表候補で、表現の自由などを訴え、アニメ等にも関心があることで知られる山田太郎氏は、「当地に訪問させて頂いていて知り合いもいる」「ご冥福をお祈りします」「凄く悔しい」などとツイート。
自らもコスプレする「オタク議員」として知られる東京都大田区議会議員の荻野稔氏は、犠牲者の冥福や負傷者の快復を祈るとともに、報道機関に対しては「安易に『アニメオタクが悪い』『オタク=犯罪者予備軍』と結びつけるような報道はせずに真摯に原因究明と再発防止に向けての報道を行ってほしい」と呼びかけていた。