投票率を上げるには挑発がいいのか、褒めるのがいいのか、それとも…

今日が投票日だということを知らない人はいないはずだと思うが、新聞を取らず、テレビも見ない人たちがそれなりに増えているそうだから、有権者の何パーセントかは本当に今日が参議院選挙の投票日だということをご存知でないかも知れない。

私は、かつて富山県選挙管理委員会の書記として、選挙啓発活動の一環として白バラ娘のお世話をしたり、市町村選挙管理委員会の書記の皆さんに公職選挙法や選挙管理事務の講習などをしたことがあったが、その当時は投票率をどうやって上げるか、などということについてはそれほど関心がなかったような記憶である。

最近は、投票率の低下を嘆く声が大きい。
投票率をどうやって上げるか、ということに各地の選挙管理委員会があれこれ知恵を絞っているようである。

まあ、どんなことをやっても大して効果がないことは、皆さん、ご承知のとおりである。

そういう状況の中で、民間の方が、若い方々を対象に、「投票に行くな!」という動画を作成してユーチューブにアップされた。新聞もテレビも見ない人たちが、さて、こういう動画を見るだろうか。

挑発型の動画がどれだけの効果を収めるか知りたいところである。

今は投票してもしなくても何の利益も不利益もないから、投票に行かないだけで、投票に行ったことが何らかのプラスに評価されるようになれば、多分投票率は多少は向上するはずである。

しかし、最も有効なのは、投票に行かないことで何らかのペナルティが課されるようになることだろう。

今回の参議院選挙の投票率がどこまで行くか、ということも私の関心事の一つである。

余りにも低いようだと、投票率をどうやって上げるか、ということが、いずれ政治の重要課題に上がってくるはずである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。