「若くないと成功できない」は理論上間違いで、事実上正しい

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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「成功するなら若さが必要。年をとったらもう成功なんてできない」とよく言われます。この表現は半分正しく、そして半分間違っていると感じています。この主張は理論上は間違いですが、事実上概ね正しいと思うからです。

Twitterでもつぶやきます。

OFF/写真AC(編集部)

「◯◯するにはもう遅い」という失敗思考

よく次のようなセリフがあります。

「20歳を超えると、英語はもう遅い」

「起業は30代まで」

「結婚はもう遅い」

と。しかし、こうした主張をする人たちには2つの共通点があります。それは、「主張をしている限りは、成功率は極めて0%に近い」ということ。それから、「主張に根拠を持っていない」ということです。

私は、「経験した人にしかそのものの本質は分からない」という持論を持っています。英語の価値は英語を使えるようにならないとわからないし、投資の価値は投資で稼いだ人にしか分かりません。ですので、体験したことがない人はその物事の本質を理解していないと考えるので、「もう遅すぎてできない」という主張はまったくの間違いと言えます。

成功する人は若いうちにしている

しかし成功するような人は、若いうちに成功しているという事実があります。それはデータでも明らかになっています。世界中の人に知られるような、著名な起業家はほとんどが若いうちに起業して成功を収めています。

そうした事実を見て、多くの人は「若いうちじゃないと、エネルギーがないから起業なんてできない」と思い込み、ますます自分に若さがないことを嘆きます。ですが、私は「成功者は若いうちに成功している」という事実を目の当たりにしても、「成功するには若さが必要」などとは思いません。そうではなく、成功するような普通ではない人は若いうちからガツガツ行動しており、結果的に若いうちに成果が出ているというのが答えだと思うのです。

多くが会社員や公務員になる中、起業してビジネスを立ち上げたり、投資家になって稼いでいくというのは普通の行動ではありません。大衆の真逆を行く、逆張りと言えます。そのような選択肢を取るような人は普通の人ではなく、普通の人ではないが故に果敢にリスクを取り、大量に行動をした結果若いうちに成果を手にするのです。人の性格はそう簡単には変わりません。若いうちは大人しかったけど、年をとるといきなり精力的にガツガツ行動するようになる、なんてことはないのです。

成功するような人は、若いうちからたくさんリスクを取り、行動しているのです。

始めるのに遅すぎることはない

始めるのに遅すぎることは何もありません。私は自身の人生でそれを実感しています。私はやりたいと思ったことを、年齢を気にせずにその場でやってきました。大学に入学したのも、23歳と相当に遅咲きですし、就職も27歳で新卒です。起業も30代になってから。作家、ジャーナリスト、英語教育も30代半ばになってからはじめました。

そしてこれからまた、新しいことをやりたいと思っています。今年の秋には何をするのかを明らかにするつもりですが、それを聞いた9割の人が「もう遅すぎる」ということをやろうと思っています(ブログとメルマガで告知をする予定です)。

「もう遅い」とすぐに年齢を理由に挑戦を諦める人は、思い込みが強すぎて何を言っても挑戦することはないでしょう。そのような人が、年齢を経て、急にガツガツ挑戦をする性格に変わるということはありません。本当は物事の成功と年齢などまったく関係がないのに、「年をとると成功しない」という強固な思い込みの結果として、ほとんどが若さがないことが原因で成功できないのです。これが「理屈上若さは関係ない。だが、事実上若さは成功と関係する」と私が主張する根拠です。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。