事前調査報道と結果の乖離。「番狂わせ」はなぜ起こったのか?

こんにちは、おときた駿@来週から参議院議員の任期スタートです。

一昨日できなかった駅立ちからスタートし、お礼の電話かけ、事務所の片付けなど。今週いっぱいはこんな毎日が続くことになりそうです。

夕方には選挙を振り返る「やなチャン!」も。

何せ過去最大規模の選挙戦。なかなか関係者の皆さまにご報告・御礼が行き渡らず大変申し訳ございません。

順次ご連絡をしておりますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。

さて、当選から一夜明けて、色々な総括記事も出始めてきました。

参院東京:音喜多駿 奇跡の逆転勝利!立民は牙城誇示、自民悪夢は回避(アゴラ)

こちらの記事が出馬の経緯から含めてよくまとまっているのですが、やはり下馬評を大きく覆しての当選は「奇跡」と評されることが多いようです。

私自身もびっくりしているくらいですから、「奇跡」でしょう(笑)。

山本太郎氏が比例転出する前は8番手、転出後でもほとんどの調査で安定の7番手。ほとんどの有識者や選挙プランナーの予測でも「落選」でした。

特に正確性の高いJX通信でも、終盤の調査で6番手との差が「まあまあある」とのことで、これはもうダメかと陣営全体に(本人にも)諦めモードが一瞬漂っていたものです。

しかし結果は、最後にさらなる伸びを見せて5番手。果たして何が起こったのか??

まずもって、固定電話を中心とする調査の限界があったと思います。

大手新聞社の調査の大半は、固定電話のみの世論調査(一部、ヒアリングや携帯電話を併用している模様)。回答者は高齢者層が中心になりますし、そもそもこうした電話調査に最後まで付き合おうと思う人達に一定の属性があります。

選挙期間中は多くの調査報道の生データが「流出」してくるのですが、軒並み私は当選ラインの候補者から3~4ポイントは後塵を拝していました。票差にするとたぶん10万票差くらい。

「音喜多や維新を支持する層は固定電話調査には反映されない。ここから2~3ポイントは伸びる!

と言って選対本部長は陣営を鼓舞し続けていましたが、まさにその通りだったのでしょう。

固定電話を所有する世帯がますます減少していく中で、今後の調査のあり方はどうなっていくのかが問われる気がします。

そして二点目は、東京にはとりわけ無党派層や浮動票が多いこと。

選挙戦終盤においても、4割以上の人たちが態度未定という報道もありました。こうした方々が最後の最後に投票行動を決めるとすると、終盤での「爆伸び」が起きる可能性があります。

私たちの陣営はとにかく最後の最後まで外に出る時間を増やし、SNS発信を強化するネット選挙を展開していましたので、この「態度未定層」を終盤で掴むことに一定の成功をおさめることができたものと思われます。

当確が出た瞬間、喜びを爆発させる筆者(撮影:武藤裕也氏)

まだ色々と思うことはありますが、最後にもう一つあげるとすれば「調査報道を見て態度を変える有権者」の存在もあったのかなと。

特に朝日新聞の情勢調査報道では、他社報道で常に上位にいた塩村候補が7番手になっていました。これによって塩村候補陣営が引き締まり、山岸候補の得票に影響が出たことは間違いありません。

また自民党の両候補も常に上位安定していたことから、「自民は大丈夫そうだから、改憲勢力である維新の音喜多に入れるか」という投票行動を取った方もおられる可能性があります。

このように情勢調査報道は大きな影響力を持つことから、「選挙本番期間中に新聞社などが、情勢報道をするのはいかがなものか」という意見は昔から存在します。

いずれにしても、東京選挙区のように選挙区が広ければ広いほど、有権者が多ければ多いほど予測が難しくなることは間違いありません。

小さな選挙をやってきた私の今までの「常識」からすれば、覆らないほどの差が序盤・中盤についていた選挙戦において、下馬評・情勢を覆しての大勝利は非常に大きな自信になりました。

ありていですが「諦めてはいけない」ということを、これほど強く痛感したことはありません。

勝って兜の緒を締めよということで、今回の選挙結果については分析データとにらめっこをしながら、隙間時間にさらなる考察を進めていきたいと思っています。

本日24日は都庁で当選証書の授与式です。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、前東京都議会議員、音喜多駿氏のブログ2019年7月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。