ANAのハワイ便は、なぜ成田発着なのか?

内藤 忍

週末は東京ミッドタウンで、ANAハワイ便のファーストクラス試食会を開催しました。

インナーサークル資産設計実践会のメンバーが集まり、5月に就航したハワイ便のシャンパン、ワインそして機内食を試食。さらにCAと山下マヌーさんによるトークショーなどもあり、あっという間に時間が過ぎていきました。

ハワイと言えば、今まではJALの独壇場でしたか、ANAはA380というエアバスの大型機を投入。これが、なかなか魅力的です。

まず、座席が500席以上と大型なので、機内がかなり広々と感じるようです

また、フル2層構造になっていて、2階部分は、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーだけの構成となり、乗り降りがスムースになりそうです。

スペースに余裕があるので、シートの配列もゆったりとしており、エコノミーのカウチシートなども人気が出そうです。

試食したフードも、クオリティーがとても高く、シャンパンの品ぞろえもビジネスとは一味違います。このファーストクラスに持ってみたくなりました。

成田ーハワイを飛ぶJALの「ARASHI HAWAII JET」(JALサイトより:編集部)

さらに、ホノルルの空港にはANAの専用ラウンジが新設され、ラウンジからゲートに直結している構造になっています。 3階に専用ラウンジが設置され、そこから機内にダイレクトに入ることができます。ラウンジでゆっくりして、そこからサッと機内に入れるのはとても快適です。

搭乗するクラスに関係なく、魅力的なANAのハワイ便ですが、不思議なのは羽田発着ではなく、成田発着になっていることです。

これに関しては、羽田空港が2階建ての大型飛行機に対応しておらず、乗り降りできるインフラがないことが原因だそうです。

しかし、ホノルル空港は今回の就航のためにわざわざ対応をしてくれたそうです。なぜ羽田空港は対応しないのでしょうか。「見えない力」が働いたのかも知れないと勝手に勘ぐってしまいました。いずれ羽田便も就航することを期待したいと思います。

ハワイ便の席数が増えることで、航空運賃にも下方圧力がかかります。日本からの観光客がさらに増え、ハワイの人気がより高まるきっかけになりそうです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年7月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。