統計改革と不適切統計問題:西村統計委員長の基調講演

日産前会長の事件に関連して、またまた朝日新聞が「社長案件」に関する第一報を報じましたね。4日の日産監査委員会の審議内容を朝日記者がどうして知っているのでしょうか(ナゾです。。。)

さて、開催まであと1か月となりましたACFE年次カンファレンスの告知でございます。今年は記念すべき第10回目のカンファレンスですが、毎年少しずつ内容が格式の高いものになっているように感じるのは私だけでしょうか。私が登壇していた頃は、もうすこしハチャメチャで「ゆるい」企画が存在したような気もします(笑)。そういえば私が緊急入院で「穴」をあけたこともありました(その節は関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしました。<(_ _)>)それにしてもずいぶんとレベルが高くなりましたね。

今年は、ACFE本部の会長Bruce Dorris氏による来日講演(その後、藤沼JAPAN会長との対談)、日弁連第三者委員会ガイドライン策定10年を踏まえた国廣弁護士、竹内弁護士、そして八田先生による鼎談(国廣弁護士による講演「第三者委員会の実態と課題」もあります)など、不正調査に関心のある方にはおススメのプログラムに仕上がっています。さらに朝日新聞編集委員の奥山俊宏氏によるランチセッション「組織の風土から見た福島第一原発『失敗の本質』― 事故9年で分かってきたこと」も開催されます。ACFE JAPANは、2019年次カンファレンスのHPを作成しておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。

ACFE 2019年次カンファレンスHPより:編集部

そして個人的に「カンファレンスの質が高まっている」と感じるのが総務省統計委員会委員長の西村淸彦氏をお招きしての「統計改革と不適切統計問題」に関する基調講演です。ご承知のとおり、毎月勤労統計の不正調査を指示して、統計不正問題が発覚するきっかけを作った方です。これは興味深い基調講演であり、スゴい企画だと感心いたします(私はすでに理事を退任しましたので経緯は存じ上げませんが、理事の皆様は、よく西村委員長を招聘できましたね)。

ここ数年、カンファレンスは「満員御礼」の盛況ぶりが続いておりますが、今年も満員(申込停止)になることが予想されます。まだ現時点では申込を受け付けていますので、(上記リンク先のHPから)ぜひとも10月4日(金)のカンファレンスにお申込みいただきますようお願いいたします。

山口 利昭 山口利昭法律事務所代表弁護士
大阪大学法学部卒業。大阪弁護士会所属(1990年登録  42期)。IPO支援、内部統制システム構築支援、企業会計関連、コンプライアンス体制整備、不正検査業務、独立第三者委員会委員、社外取締役、社外監査役、内部通報制度における外部窓口業務など数々の企業法務を手がける。ニッセンホールディングス、大東建託株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社の社外監査役を歴任。大阪メトロ(大阪市高速電気軌道株式会社)社外監査役(2018年4月~)。事務所HP


編集部より:この記事は、弁護士、山口利昭氏のブログ 2019年9月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、山口氏のブログ「ビジネス法務の部屋」をご覧ください。