消費税10%になる前に「買うべきもの」

10月1日から消費税が8%から10%に引き上げられます。わずか2%ですが、金額が大きなものになってくると馬鹿にならない差になってきます。

例えば、家電製品は、消費税アップの前に購入した方が、消費税分が節約できますが、その中でも冷蔵庫や洗濯機のような高額な商品は、メリットが大きくなります。

ここで、気を付けなければいけないのは、9月末のギリギリになると、私と同じように考えている人が注文をするようになり、在庫切れや欠品になって買えなくなるリスクがあることです。人気商品であれば、なおさら早めに注文して、商品を押さえておいた方が良いでしょう。

ただし、家電製品の場合、需給によって実勢価格が変動します。消費税アップ前に駆け込みで購入が増えると、恐らく実勢価格が上昇し、消費税がアップすると、逆に買い控えから、実勢価格が下がる可能性もあります。

そうなってくると、税込の価格は増税で必ずしも上がるとは言えなくなってきます。

しかし、家電製品と異なり、宝飾品や時計といった高額ブランド商品は、正規のお店では価格は変動しません。どうせ買うのなら9月中にしておくべきでしょう。海外の製品は為替レートの変動によっても価格改定がありますが、為替が変わらない、あるいは円安になれば、今より高くなることは確実です。

そんな消費税の話を聞いているうちに、今まであまり興味が無かった時計に、興味を持ち始めました。

先日、立ち寄った高級時計店で話を聞くと、消費税前ということもあり、高額の時計を見に来る人が増えているという話でした。営業トークでも盛んに今月中に買うと消費税がいくら節税できるかをアピールしてきます。

店頭で目に付いた600万円を超える時計は、もはや時刻を調べるモノというより、宝飾品のブレスレットのような飾りモノでした(写真)。今月買えば、12万円以上消費税が節約できるという説明でしたが、消費税がアップするから高額の時計を買うというのは本末転倒です(あ、私は買いませんよ、、、たぶんw)。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年9月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。