環境相に就任した小泉進次郎氏が原田前環境相の発言を福島県側に“謝罪”したことが、維新関係者の間やネット上で大ブーイングを浴びている。
大阪維新の会法律顧問の橋下徹氏は13日、前日に出演したAbemaTVでの小泉環境大臣への苦言についてツイッター上で説明。小泉氏は「全国に流したらいいと言うべき。所管外ということで逃げるべきでないし、ポエムを発している場合じゃない」と改めて痛烈な一撃を与える一方、「トリチウム以外の多核種について、福島の処理水には大きな誤解がある」などと海洋放出への理解を求めた。
「小泉さんの発信力を使って、“僕の所管事項ではありませんが、これは薄めれば大丈夫です。福島だけには流しません、全国に流したらいいんじゃないですか”と言えばよかった。そうすれば“おお~”っとなったと思う。やっぱり人気を気にしてるな、と思ってしまった」(AbemaTIMES)
このツイートを受けてか大阪府の吉村知事は14日未明、アゴラ編集部が13日に掲載した原田前環境相の「海洋放出」発言の真意に関する記事に言及。
と、大阪府として福島の処理水を受け入れる用意があることを示唆。これに橋下氏が改めて期待を示し、日本維新の会の足立康史議員も追随した。
今回の進次郎氏の“謝罪”に対しては、ネット上でも、
以前、進次郎さんの発言をほぼすべて確認したのですが、批判する場所が一か所もなかった。内容がゼロだから批判しようがない。「砂糖は甘いんです。僕は昔からそう思っている」みたいなことを遠くを見つめながら言う。政治家にはあまり向いていないと思います。
ネットを見てると「小泉進次郎大嫌い。観てるだけでムカムカする」って左派も右派もその一点では共通してるのに、地上波では大人気というあたりに、ネットとテレビの断絶を感じる。
小泉進次郎大臣が自ら所管外といいながら漁組に謝罪・・・いきなりパフォーマンス全開という感じだね。海洋放出以外の手段がないことがわかっているのかいないのか。いずれにせよこれは関係者の足を引っ張るだけの個人プレーだよ。
と批判が殺到。
ネット上の著名人では、韓国系日本人3世※の投資家H.S. Kim氏や、アゴラ研究所フェローの宇佐美典也氏が、小泉氏が各所での努力を就任2日で台無しにしてしまったことを嘆いていた。
【※訂正】 初出の記事で、H.S. Kim氏について「在日コリアン3世」としていましたが、ご本人の指摘で「韓国系日本人3世」に訂正します。失礼いたしました。