乗り物編:時代と共に変化するルール

9月20日のラグビーワールドカップ日本大会の開幕まであと3日となりました。と同時に私、中田宏の誕生日なので、9月20日は特別な響きがあります。
さらに来年7月24日は東京オリンピックが開会するということで、これらラグビーのワールドカップと東京オリンピックを控えて、空路も陸路もルールが変わるそうです。

まずは飛行機です。全日空も日本航空もその他航空会社各社は、2019年10月27日搭乗分より保安検査場通過締め切り時間が、出発時刻の15分前から20分前へと変わります。従来から実施しているスカイマーク以外の各社は5分、前倒しになりますが、これはチケットを発券してもらうチェックインではなく、保安検査場通過締切時間ですから余裕を持って空港に行かなければいけませんね。

さらに2019年9月13日搭乗分より保安検査では、全ての乗客が上着を脱ぐ、そしてブーツやくるぶしを覆う靴などは、脱いでエックス線検査に望まなければなりません。これは海外に出国するときや海外の空港では当たり前でしたが、これからは国内線でも実施されます。また、無作為に検査員が体に触れて行なうボディーチェックに加え、検査紙で体に触れ爆発物の付着検査が実施されるなど、保安強化が図られます。私ロサンゼルス空港で別室に案内されてほとんど丸裸にされた経験があります。これ、人相が特別悪かったからじゃないんですよ。たまたま私当たっちゃったんです。たまたま!

さて続いては陸路、新幹線では2020年5月から荷物の持ち込みルールが変わるそうです。それは特大荷物の持ち込みについては事前予約が必要になります。この特大荷物とは何かと言うと、3辺の合計が160センチから250センチの荷物、あの大きいキャリーバックですね。これはもともと飛行機では手荷物では駄目で、預けなければいけないというサイズのキャリーバックです。ちなみにこれまでも、これからも205センチを超える荷物は持ち込みできません。

新幹線内の各車両最後尾の席とその背後スペース(荷物置き場)はセット、その他は座関に紐づいた荷物コーナー(今後新設されるスペース)が無料で使用できます。ただし、予約なしで持ち込んだ場合は1000円の持ち込み手数料を車内で徴収されますから、事前予約した方がいいですね。荷物を持ち込める座席数は1列車につき荷物スペースを32席、荷物コーナーを10カ所用意する予定で、のぞみで54席分、ひかりで42席分、こだまで19席分(いずれも16車両)用意されるそうです。

あの大きなキャリーバック、一昔前はほとんど見なかったですよね。これはやはり訪日外国人観光客が増えてからの現象です。私は新幹線利用が多いく、新幹線に乗車したけれども、なかなか自分の席までたどり着かないことがたまにあります。それは何故かというと、列の先頭で渋滞にいる外国人があの大きなキャリーバックをどこに置くのかわからずおどおどしている間に後ろが詰まっているケースです。

やはり日本人しかいない、住んでないという時代には、こういうことがなかったわけですけれども、外国人が増えるということはこうしてルールを変えていく必要があるということでしょうね。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年9月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。