小池さん、カジノはダメですよ

自民党東京都連がカジノ誘致に全面的に賛成するとは思っていないが、マスコミの一部で、小池さんは都知事再選のために、カジノ誘致を条件に自民党と手を握るのではないか、という観測が流れ始めているので、ここらあたりでその流れに楔を打っておきたい。

都知事公式Facebookより:編集部

カジノ誘致問題と都知事選挙は、はじめから切り離していただく方がいい。

二階幹事長の続投が決まったのだから、これから自民党東京都連の皆さんがどんな動きをしても、自民党単独で小池さんに対抗馬を立てるのは難しいはずだ。

多分、公明は知事与党を選ぶ。

オリンピックが終れば衆議院の解散・総選挙となるのは必至だから、自民党の国会議員は負ける知事選挙に全力投球出来るはずがない。
自民党の都議会議員の皆さんも次の都議会議員選挙に備える必要がある。

少なくとも、二階さんはそこまでは読んでいるはずだ。
二階さんは、自分が幹事長である限り、小池さんを野党陣営に追い立てるようなことはしないはずである。

自民党の選対委員長に就任した下村さんも然り。

野党が統一会派結成に踏み切った現時点で、自民党東京都連の独自候補擁立路線は事実上消滅したようなものである。

東京都がカジノ誘致路線に舵を切るかは、あくまで小池さん次第。

しかし、これは止めた方がいい。

産業衰退、人口減少が懸念される横浜がカジノを含むIRで産業再生、地域再生を目論むのは分からないでもないが、東京の肥大化と東京一極集中を更に加速させかねないIRは東京には無用の存在である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年9月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。