ラグビーW杯(RWC)の熱い戦いの火蓋が切って落とされました。皆様、盛り上がっていらっしゃいますでしょうか?
筆者は神戸出身とあって神戸製鋼の黄金時代が記憶の片隅にあるため、ラグビーは多少齧っております。北野にある外国人バーで、サモアや南アフリカの助っ人選手とショットグラスを酌み交わした夜もありました…。
話を戻して。
2019年のラグビーW杯の試合期間は9月20日から11月2日で44日にわたり、48試合行ないます。一方で、2018年のサッカーW杯は6月14日から7月15日と約1ヵ月間で、合計64試合、夏季五輪は17日間です。サッカーよりは短いけれど、夏季五輪より長いんですね。
ところで皆さま、ラグビーといえば欧州特に英国、豪州、南アフリカにファンが多いイメージをお持ちではないでしょうか?
それが意外や意外、World Rugbyによると、興味深い事実が浮かび上がってきます。
●ラグビー・ファン、国別トップ10
・世界で約8億人のラグビー・ファン<サッカーは約35億人
・ラグビー・ファン数上位10ヵ国:米、中、印、仏、南ア、墨、伯、日、伊、亜
→豪、NZ、イングランドやウェールズなどは人口が他国より少なくトップ10圏外
→米、中、印、伯、墨の5ヵ国で、2013年から2019年までにファン数が50%増
・アジアのファン数は1.1億人、北米は5,280万人、南米は3,820万人
・各国のラグビー・ファンは、他スポーツ・ファンと比較し所得上位10%層は1.7倍
・ラグビーのファンのうち36%が女性
ラグビーW杯は、サッカーに次いで観客動員数が多いことでも知られています。日本は最大で約180万人ですから、2003年開催の豪と2011年開催のNZの間に入る見通しです。
「ビールを切らすな」などとのニュースのヘッドラインが躍るように、ラガーファンはビール飲みでも知られています。2017年の横浜スタジアムで行なわれた日本VS豪の試合では、スタジアム内のビアスタンドで開始前に売り切れたほど!2015年にイングランドで開催されたRWCではスタジアムの観客1人当たり1.7リットル、サッカーファンの6倍に相当する量を飲み干したとの報道もありますから、恐るべしですよね。
通常でもアイルランド人は日本人の2.4倍、オーストラリア人は1.8倍飲むだけに、聞いているだけでクラクラしてきます。以下、チャートは2017年の1人当たりのビール消費量で、青枠白字は今回RWC出場国です。
今回、2019年RWCで日本にいらっしゃる外国人観光客は、イングランドやウェールズ、スコットランド含め英国人が約4割を占める見通しでございます。
日本人より1.7倍飲む彼らが集まるならば、スタジアム側を始めパブや製造元は、ビールの生産量と在庫量でノックオンは回避しなければなりませんね。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2019年9月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。