まあ、表現の不自由展をそのまま再開されるのはご自由だが…

一旦始めた以上は、警備上の問題が解消されたのなら最後までやってしまう、というのは一つの見識だろう。

NHKニュースより:編集部

展示の内容に問題があるから取り止めることにした、などとは実行委員会側としては口が裂けても言えないだろうから、他に取り止める理由が見い出せないのなら再開せざるを得ないかな、と判断しても法律実務家の判断としては仕方がないかも知れない。

言論の自由、表現の自由を最後まで貫こうとすると、こういうことになる。
それが津田さんの元々の目論見だったろうから、この一連の経過そのものが表現の不自由展の中身だということになる。

この表現の不自由展の企画に携わった人は、いずれそれぞれにペナルティを課されたり、重い十字架を背負うことになるのかも知れない。

愛知県知事の大村氏にしても然り。

いずれ住民訴訟の対象になったり、県議会で厳しい追及をされたりするようになるのだろう。

関係者の皆さんがどの程度のことまで予測していたのか分からないが、これが現在の日本の社会の実情である。
今更、驚くことはない。

それにしても、実におぞましい展示である。
私には、とても正視できない。

愛知県民の皆さんが判断されることであるが、私はこういう企画に公金を支出することには反対である。
東京では、こんなことはしないでしょうね。小池さん。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年10月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。