こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。
12日から13日にかけて、過去最大級の台風19号が関東地方に上陸する見込みです。ご自身でできる備えはいかがでしょうか。東京都防災ホームページやツイッター、お住いの区市町村の災害情報にも今のうちにアクセスして最新の情報も気にかけていただきたいと思います。(町田市の台風情報はこちら)
さて、先日の台風15号を踏まえ、今日は都庁職員の皆さまも備えを進めており、各市町村へ職員を派遣するなどして、各種連携の準備も進めているとのことです。これから二日間は庁舎に泊りがけで対応にあたる方もいらっしゃるとのことで、敬意を表しますとともに、心から感謝申し上げます。そのような中、思うのは、災害時に議員の取るべき行動とは?ということです。実は都議会には、災害時の議員の行動指針や規則が定められておりません(検討を開始したとは聞いております)。
災害現場で一番困るのは、議員対応だと伺うこともあります。災害時には、その役割分担や優先順位に従って行動しなければ混乱を招き、かえって対応を遅らせてしまうことも…議員が災害現場に入り、優先順位をひっくり返してしまうようなケースがあるとも聞いており、慎重に行動しなければなりません。
一方で、想定外の出来事や、法や制度に定められていない対応を求められるケースにおいて、その責任の所在が問題になることもあるそうです。もちろん職員個人にその責任を負うことは難しく、そんな時こそ、議員が責任をもって判断をくだす必要があり、つまり思い切った判断をいち早くするには議員の存在も重要になるということです。
以前、とある国会議員の方に災害時の心得を聞いたところ「責任をとる。これに尽きる。」とのことでした。この裏にあるのは、平時の行政職員とのやり取りで、できる限りの想定と準備、必要な法整備を済ませておくこと。いざ、災害が起きたら現場に任せること。政治家の決断が必要になったときに即座に対応できるように準備しておくこと。とのお話でした。
私たち無所属東京みらいといたしましては、災害対策の一助になればと、災害対策を所管する総務局に対して政策提案をさせていただいたばかりですが、とにかく、できるだけ少ない被害で済むように願うとともに、災害時の議員の役割や取るべき行動についても考えていきたいと思います。
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年10月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。