日本の方は今日土曜日、家にこもっている方が多いのではないかと思います。とにかく大事にならなければよいと思っています。台風の上陸地が一昔前の九州、四国から徐々に東に移ってきているように感じます。温暖化のせいもあるのでしょうか?古い木造住宅のリスクをどう克服するか、コンパクトシティの発想も再び持ち上がりそうです。保険会社の損害保険の料率見直しも大きなインパクトになってくるかもしれません。
では今週のつぶやきです。
政治ショーに踊らされる株式市場
金曜日のNYの株価は暴騰しています。訪米中の劉鶴副首相がトランプ大統領と会談したのが午後2時45分からでしたからその会談内容が公表されるのが株式市場がクローズする4時以降になるよう考慮したのでしょうか?その時、市場の予想通り部分合意となりました。
なぜこの時期に部分合意なのかといえばトランプ大統領としては来年の大統領選に向けた成果が必要です。特に農産物の輸出が滞っていることを踏まえやや急いだ感がある日米貿易協定は7日に署名され、2020年1月1日に発効します。これもアメリカ側の主眼は農家対策だったわけで今回の中国との会談も当然ながらそこにフォーカスすることになります。11月にチリでAPECがあり、そこでトランプ大統領と習近平国家主席が合意する算段かもしれません。
アメリカはこれでよいとしても最近話題に上がらなくなった英国のEU離脱に関して来週あたりから再度、注目されることになると思います。ジョンソン首相が離脱強行突破するのでしょうか?またカナダは10月21日に総選挙でこちらも現与党の自由党と野党保守党がつばぜり合いの戦いをしています。トルドー首相の不祥事が続いたこともあり、本来であれば自由党は圧倒的不利なはずなのですが、保守党がいかにも弱く行方が見えない戦いとなっています。話題には尽きないようです。
ノーベル平和賞と文学賞
吉野教授の受賞に沸く日本ですが、それとは別に村上春樹氏がそろそろ文学賞を受賞するのかという点と平和賞でグレタ トゥーンベリさんが受賞するのか、この2点に注目が集まっていました。特に文学賞については昨年発表がなかったため、2人の受賞枠があり、当然、受賞する確率は2倍あったわけです。それでも村上氏の受賞はありませんでした。
なぜ村上氏は受賞できないのでしょうか?私も彼の作品はずいぶん読みましたが、彼の作品を好きな人とそうではない人が分れてしまうところがネックなのかもしれません。村上文学と言われる独特の世界の描写が世界を圧倒するほどではないのかもしれません。
もう一人、グレタさんですが、正直、受賞にならなくてほっとしています。理由は簡単です。確かに彼女は若者に影響を与えた高校生です。しかし、私から見れば平和賞受賞に値する活動というより、彼女は運動家であります。運動家とは主張を押し通す活動をすることであり、平和賞は落としどころを見つけられた人が貰う賞だと考えています。
激辛カレー事件
おぞましいの一言です。何ですか、この事件?この報に接した時、先生が生徒に激辛カレーを食べさせている体罰の話かと思ったら先生同士ですか?それも羽交い絞めして女教師が口に突っ込むなんて不良の集まりが河川敷でいじめをしているレベルでしょう。これが学校内の先生同士で行われていたのです。
加害者は当然ながら懲戒免職で二度と教壇に立たせてはいけません。それと同時に校長がなぜ事前に対策を取らなかったのかですが、事なかれ主義だったのでしょうか?それとも加害者軍団があまりにも暴徒化して手に負えない状態だったのでしょうか?
先生になる人はもっと志が高い人であったと信じていました。公立の学校の先生のレベルはこんなもの、というイメージを全国に植え付けてしまいました。「うちの子は私立」という流れが促されるとすれば公立と私立の二極化が生む子供たちの差別意識の温床にすらなりかねません。
後記
スポーツが盛り上がりそうです。ラグビーは13日、それ以外にバレー男子が大活躍中ですし、プロ野球は巨人が久しぶりに好調のようです。かつて巨人が強ければ景気が良いと言われたことがあります。巨人の近年の不振ぶりから原監督の采配が光る今年の行方に景気具合も上昇するでしょうか?とにかく、スポーツで盛り上がることはマインドを前向きにします。台風なんて吹き飛ばしてもらいたいものです。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年10月12日の記事より転載させていただきました。