森ゆうこ(森裕子)参議院議員の質問通告が遅れたために役所の方々が無駄な待機を余儀なくされたのではないか、といった話がネット上で結構大きな話題になっている。
ご本人は、質問通告はルール通りやった、などと抗弁されたようだが、一連のやりとりを通観してみるとどうも森議員の方が分が悪そうだ。
まあ、攻撃が得意な方は守勢に回ると滅法弱くなることがあるから、引くに引けないのだろうが、悪かったところは、悪かったとあっさり兜を脱いで謝ってしまう方が人間として大きく成長する可能性がある。
素直に頭を下げられては如何か。
こういう時は、周りの人は下手に擁護しない方がいい。
地方議員の方々からも国会議員の質問通告のあり方について色々意見が出されているようである。
政府側をなんとかしてとっちめてやろうと手ぐすね引いているように見えるところが、多分、ご本人にとって大きなマイナスになる。
質問通告は、あくまで委員会の審議を充実させるために行うものだ、と意識を転換された方がいい。
政務三役や参考人の醜態を国民の目の前に曝け出して政府や自民党にに対する国民の不信感を醸成しよう、などと画策しても、よほどのことがない限り成功しない。
ちょっとパフォーマンスが過ぎるところがあるが、森議員の歩みを子細に見てみると、本質的には仕事が出来る政治家の一人のように見える。
くれぐれもご自分を大事にされることである。
姑息なことは、お止めになった方がいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。