いじめ教師は即刻教員を辞めカウンセリングを受けるべき

現在、世間を大騒ぎさせている教員間のいじめ問題。
これなんで「いじめ」などという言葉でかたずけているのでしょうか?
もう立派な「暴行」「傷害」「脅迫」ですよね。

写真AC:編集部

奇しくも、昨日ある有名人が内縁の妻への脅迫ということで逮捕されましたが、その内容と比べても遜色ないくらい、いやむしろずっとひどい脅迫行為だと思いますが、何故、司法が事件として介入しないのでしょうか?

教育委員会も警察も断固とした処分に動かないのは、同じ公務員同士ということでかばい合いがあるのでしょうか?

どうしてこんなにも処分や対応が遅れているのか?不思議でならないですよね。
これまでの経験上、こういうことは迅速に対応しないと、どんどんどんどん細かいことまでほじくり返されてしまうと思いますがね…

その上、このいじめの首謀者の一人の女性教師ですが、今回の騒動について、

被害教員には自分の思いがあって接していたつもりです。
自分の行動が間違っていることに気づかず、彼が苦しんでいる姿を見ることは、
かわいがってきただけに本当につらいです

とコメントを出しましたが、これを見て私なんぞは寒気がしました。

目にカレーを塗りたくって、傷つけているとか苦しめていると気がつかない人っているのでしょうか?
しかもこれだけの精神的苦痛を与えていながら「かわいがってきた」と、この期に及んでコメントできてしまう神経は、全く持って理解不能ですよね。

けれどもあえて理解しようと考えるなら、もしかしたらの推測ですが、この女性教師自身にも同じような経験があるのでは?と思います。

というのも、親から「お前のためだ!」と言われながら虐待されてきたとか、学生時代に自分自身も陰湿ないじめを受けてきたとか、なんらかのトラウマや心の傷があって、そのためにこのような行為に走るような「虐待の連鎖」がこれまで繰り返されてきました。

もちろんすべての虐待の被害者が加害者にまわるなんてことはありませんが、社会で問題になる虐待事件の背景では、度々過去に自分も虐待されていたことがあったことが明らかになっています。現在裁判中の結愛ちゃんの父親も、かつては被虐待児だったと報道されました。

このいじめの加害者となった教師は、自主的にか処分ということになるのか分からないですが、これだけ自分の感情が抑えられず、いじめ行動が止められないのですから、もう自分の理性ではコントロールが効かない状態になっていると思うんですね。依存症でいうなら、「発症」してしまった状態です。

そして、こういう根っこを持っている人は、環境的にいじめの温床になりやすい「学校」などという、歴然としたヒエラルキーが存在し、子供達に圧倒的な「力」を持つ職業に就くことは、金輪際やめたほうが良いと思います。そこにいる限り、治らないと思います。

我々依存症者も、回復した後に職業を選ぶ際にはNGの職場があります。
例えば、ギャンブル依存の回復者がパチンコホールの従業員さんだったり、公営競技に関わっていたりしたら、あっという間に再発しますよね。事実、競艇関係の仕事をしていた夫は、再発しましたし、他にもパチンコ会社にいた仲間も再発しています。

そこで「やっぱ無理だわ」となって会社を辞めたわけですが、こういった直接的な職業でなくとも、「集金をする」「レジのお金を扱う」「お金を預かる」というような、現金に直接触れ、なんらかの権限が与えられるような職業は避けた方が良いと言われます。その点、世の中どんどんキャッシュレス化が進んでいるのは、いいですね~。

この女性教師も自分がパワーを持ってしまう仕事を続けることは無理だと思います。
教師というのはそもそも100対0で生徒には強い立場にいるわけですから、力を誇示してしまう人には、全く向かない職業です。早く辞められた方がご自身のためにもなると思います。

そして自分の過去を振り返り、一体何故このようなことを平気でやるようにまでなってしまったのか?
是非とも、優秀なカウンセラーさんのカウンセリングで、心の治療を受けた方が良いです。
神戸市教育委員会は今後加害者教員への対処を考えるにあたり、虐待の加害者プログラムにお詳しい、信田さよ子先生にご相談されてはいかがでしょうか?

いずれにせよ、動揺している子供たちやご父兄のためにも、もうすこし迅速に早急に善処されることを望みます。


田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト