日本経済新聞の人気連載「私の履歴書」ですが、今月はIIJの創業者である鈴木幸一さんが書いています(写真も同紙から)。
サラリーマン経営者にはないユニークな経歴が面白く、久しぶりに毎回楽しみに読んでいます。
実は、鈴木さんとは、マネックスの創業時代にオフィスや神田錦町の居酒屋で何度かお会いしています。ロマネコンテイを飲ませてもらったこともありました。
その鈴木さんがマネックス証券の誕生に大きく関わっていたことを、今日の連載に書いています。
マネックスは、ソニーと私の大学のクラスメイトだった松本大さん(写真左)の共同出資で立ち上がりました。ソニーと個人が折半出資ということで大きな話題になりましたが、当時のソニーの社長だった出井さん(写真右)と松本さんを引き合わせたのは、鈴木さんです。
松本さんが、出井さんと会食している鈴木さんに呼び出され、そこでインターネットを使った個人金融の可能性を熱く語り、ソニーの協力でマネックスが誕生したと聞いています。
創業当時、神田錦町にあったマネックスのオフィスには、間借りしていたIIJだけではなく、ライバルのDLJディレクト証券(後の楽天証券)も入居していました。
近くにあった屋台のおでん屋さんには、当時のDLJディレクト証券の社長だった国重さんも見かけました。
ネット証券の創業期を、仕切っていた影の演出者は鈴木幸一さんだったのです。ネット証券の生みの親と言うだけではなく、私の人生を変えた恩人の1人でもあります。
鈴木さんに実際にお会いすると、連載の文章そのままのお人柄で、気さくでユニークな方でした。一緒に日本酒やワインを飲んだのも懐かしい思い出です。
マネックスは、その後上場し丸の内に移転。鈴木さんとお会いする機会もなくなってしまいました。
まもなく連載が終わってしまいますが、どんな話が飛び出すか、最後まで油断できません。既成概念に囚われない独特の思考法や発想が楽しみです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年10月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。