韓国の小学校では、「親日派」の音楽家が作った校歌を変更する動きが広まっている。そのきっかけを作ったのは光州市で、「17の学校の校歌が親日派の音楽家が作曲したもの」として、卒業式での使用を取りやめたりしたという。
校歌だから、歌詞が親日的というわけもなく、ただ日本統治時代に活躍していた作曲家が作ったという理由だけのことで馬鹿げている。
それをいうなら、安益泰が作曲した「愛国歌」(韓国の国歌)も変えたほうがいいだろう。
なぜなら、安益泰は、リヒャルト・シュトラウスに師事して、主にヨーロッパで活躍した安益泰だが、東京高等音楽学院(国立音楽大学の前身)出身で、国歌のメロディーも、1936年頃にナチス政権下のドイツに滞在中に作曲された「韓国幻想曲」からとったものだ。
しかも、のちにかなりが「満洲国祝典音楽」に転用されている。また、この人は越天楽を編曲したり大日本帝国の作曲家として協力的だった人だ。
国旗の太極旗も、もともと、清国の従属国らしいのがいいと、清国と相談して、龍の旗と考えたが、結局、日の丸の色を変えて、周囲に八卦を排したという、パクりにしか見えない紛らわしい旗をつくったのである。
内容になんの問題もない校歌を変える暇があるなら国旗・国歌こそ日帝残滓を払拭された方いい。
いずれにせよ、言いがかりに下手に反対して、「親日派だ」と断罪されるのが怖くて、誰も反対しづらい状況となっている。社会全体が紅衛兵からブルジョワ的と指摘されたら最後、抵抗できなかった中国の文化大革命の時代さながらなのが文在寅の韓国だ。
こうした点についても、本日あたりから店頭に出る『ありがとう、「反日国家」韓国 – 文在寅は〝最高の大統領〟である!』(ワニブックス)で論じている。
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授