こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
ネットをうろついていると、「痛い人認定」されてしまうネット上の振る舞いがあります。ブログやメディアで記事を書いている私は決して他人事ではなく、痛いオッサンからよくわからない対応をされることがあります。体験談を取り上げながら解説していきます。
1. 上から目線で「間違いだ!」と指摘
Yahooニュースなどに配信されるメディアで記事を書いていると、多くの人の目に触れます。それ自体は悪いことではないのですが、上から目線で「こいつは何も分かっていないな」などとコメントが付けられることがよくあります。コメントを付けた人が中年男性、つまりは「オッサン」であるかどうかの確たる証拠はありませんが、論理・データベースではなく「自身の人生経験」に基づく物言いで、その経験に自信があり、上から目線で語ることからある程度年齢を重ねている男性と推察するものとして話を進めます。
「あなたは間違っている」と指摘を受けることに不満はありません。私も人間ですから間違いはありますし、認識や思考のアップデートにつながる指摘であれば、私にとっても有益です。時間や労力といったリソースを割いて指摘をしてくれた感謝しなければいけないと思っています。
が、「こいつは何も分かっていない。実際はこうなのに」と痛いオッサンのコメントがありますが、こうした主張は客観性を欠き、主観的な人生経験に基づく「個人の感想」でしかありません。彼らの主張を裏付けるものが「人生経験」とか「常識」でしかないのです。こちらとしては、「では、その主張を裏付ける経験の正当性を、データなど客観的な指標で立証してほしい」と感じてしまいます。
もちろん、感想をコメントするのは間違いではないのですが、見知らぬ相手にマウンティングを取る必要性はないので、このようなコメントをする真の意図は「承認欲求」というワードに帰結できるのではないでしょうか。
2. 常識と経験を武器に無知を貶める
多くを本能と反射で生きている虫などと異なり、人間という動物は本質的に多くを後天的に獲得する生命体です。人はゼロで生まれてきます。ですので、生きていく限り、日々学び続ける姿勢を保持する前提に立てば、より長い時間を過ごした人が、知識や経験値で後世より有利な立場にあるといえます。
が、その当たり前の事実を無視して、痛いオッサンほど「常識と経験」を武器に、他者の無知を貶めます。「無知は罪である」というソクラテスの言葉があります。それでも、赤ちゃんに無知を戒めることはできないわけで、この名言は「無知を無知のまま放置する態度」への警鐘であると私は認識しています。物理的な時間の差がある以上において、自分より年下のものは長く生きた自分より知識がないことをバカにする行為は慎むべきなのです。
誰でも最初は初心者で、誰でも最初は何も分からない時期があります。痛いオッサンだって、最初は無知な若者だったはずです。そこを忘れて他人の無知を貶める行為は、「他人を使って自分の承認欲求を満たしたい」という、稚拙で恥ずかしい行為に感じます。
そうした痛いオッサンは、物心ついた時から新たなテクノロジーを手にして育った若者に常識を覆されるリスクがあります。いつの時代も、謙虚で相手から学ぶ姿勢を持つことは重要です。
3. ムダにプライドが高い
人には自尊心、プライドがあります。このプライドがあるからこそ、「他の人に負けたくない! より高みへ行きたい」という前へ進む原動力になりえます。ですので、特に激しい競争に打ち勝つスポーツの世界や、芸術の分野においては、プライドを持つことはムダなこととは思いません。
が、プライドの大きさが実力と不相応にも関わらず、自分を認めさせようと強要する行為に及ぶ時に問題が起きます。痛いオッサンは「偉人の名言を引用しつつ、自分を大きく見せようとする」などの行動に及びます。
偉人の名言を引用することは全く問題ないのですが、「自分はこの名言に相応な実力者である」などとPRしてしまうと、「では、あなたはそれに見合う実績があるのか?」と期待してしますが、そうでなければ肩透かしを食うことになります。
私はコメントを頂いた時に「なるほど、一理ありますね。…ところで自分は世界的なこういう偉業を持っていて、あの有名な◯◯にも一目置かれたことがあります。その私から見るとあなたの主張は甘いと思います」などと言われたことがあります。意味がよく分かりません。主張の甘さを指摘するなら、具体的なポイントとその指摘の妥当性を示す必要があります。「どうやら、このコメントの意図としては、承認欲求を爆発させたかっただけらしい」と認識しました。
以上、個人的に考える痛いオッサン認定される3つの行為でした。時々、自分の思考や行動を振り返って、痛いオッサンにならないよう、自戒の意味も込めて書いてみました。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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