会社と社員の立場は対等!異動に『店長なら行きます!』

約15年前の話です。

当時私は入社9カ月で、三重県の鈴鹿店に勤務していましたが、そんな私に福岡の太宰府店への異動の内示がありました。私は上司に「店長やらせてもらえるなら行きます!」と言い放ちます。

私は入社時点で1年で店長になると決めていました。その為に、常に店長の動きを追っていました。店舗業務は大きく4つに分けられます。予算や売上を管理する計数、アルバイトやオペレーションを管理する人財、お客様を呼びイベントなどを管理する販促、修繕や清掃を管理する躯体です。

私は幸運なことに、鈴鹿店を含めて入社以来2店舗連続で新店舗のオープニングスタッフをやったので、上記の業務はあらかた担当済みでした。次のキャリアアップは店長しかないと思っていました。

加えて、当時は結婚前で、妻は岐阜の実家にいる遠距離恋愛中でした。距離が離れることになるので、栄転と報告したい思いもありました。

冒頭のセリフを言う方も大概ですが、それを認める会社も大概です(笑)これぞまさにベンチャー企業です!

こうして私は、2005年3月16日付けで、年商3億、従業員50人の太宰府店店長(支配人)に就任します。入社1年、すべりこみセーフでした(笑)その後、太宰府店で結果を出した私は、本社に呼ばれて経営の中枢に足を踏み入れて行きます。

数年後、人事担当取締役となった私は新卒向けの会社説明会で、必ず次のようなことを話しました。

「会社と社員の関係は対等であり、どちらが上でも下でもない。お互いがお互いを上手く利用して、結果として会社も社員も成長出来るのが、あるべき関係だと思う。」

15年前、会社は遠隔店舗である太宰府店を立て直す“人財”を送り込みたかった、そして私は店長という新たなキャリアパスが欲しかった。会社と社員の思惑が見事に一致した例だと思います(^ ^)

会社と社員が、お互いに権利義務を果たすことが極めて重要だと私は思います(^ ^)

恩田 聖敬


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2019年11月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。