ネット社会で高まる「人体実験」の価値

インターネットの普及によって、今までとは比較にならない位、スピーディーに様々な情報が手に入るようになりました。

昔はわからないことがあれば、家にある百科事典を見たり、図書館に行って調べなければならず、一仕事でした。今は、歩きながらでも携帯から「Google先生」で検索すれば、何でも教えてくれます。

しかし、ネット上の情報は玉石混交で、正確性に欠けるという問題があります。

嘘はついてなくても、受け取る側が勝手に間違えた判断をしてしまうことも多いのです。

例えば、写真のような情報をアップすると、「内藤さんはいつも高級な美味しいものばかり食べたり飲んだりしているんですね」と勝手に思い込んでしまう人がいます。毎日こんな生活をしている訳ではなく、禁酒したり粗食の日もあるのです。たまたま、アップされた情報だけが、過剰に認識され、誤解を生んでしまうのです。

インターネットによって情報量が増えれば増えるほど、私が価値が高まると思っているのは、信頼できる人が自分で「人体実験」した情報です。

日本の不動産の融資に積極的に対応してくれる銀行はどこか?
ウクライナのキエフでウーバーがどの程度使えるのか?

といった私が知りたいピンポイントな疑問に答えてくれるのは、Google先生よりも、自分の知っている人が自分でやってみた情報です。

ネット情報が広がれば広がるほど、フェイク情報や誤解されやすい情報も増えてきます。その結果、リアルに体験した人の話の方が、逆に価値を増していくというパラドックスが発生します。

インターネット社会は確かに便利ですが、本当に大切な情報は、誰の言うことを信用するかという固有名詞の世界で判断されるようになっていくのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年11月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。