韓国でベストセラーとなった『反日種族主義』が日本でも好評のようです。
動画でも紹介させていただいたので、本書については詳しくはこちらをご覧いただきたいと思います。
この本を一読した段階では気づかなかったのですが、この「反日種族主義」は北朝鮮の独裁を支える論理「主体思想」に似ています。
目的のためなら事実を捻じ曲げてでも、一方的な主張をし続けるところは、本当に酷似しているといっても過言ではありません。しかも、主体思想派は「親日派」を執拗に攻撃し続けます。何故なのか。
それは大韓民国の建国者たちの多くが「親日派」と呼ばれる人々であった事実と関連しています。
具体的には朴正煕大統領などは、韓国の基礎を築き上げた人物の一人ですが、彼を「親日派」として糾弾すればするほど、大韓民国の正統性が損なわれることになります。韓国における親北派が反日派と重なる所以といってよいでしょう。
『WiLL』の最新号でこの部分を詳述させていただきましたので、是非ともご覧いただければ幸いです。タイトルは「反日種族主義は韓国人の呪縛を解くか」となっていますが、内容では主体思想について触れています。
エリック・ホッファー、ル・ボン等を紹介しながら「大衆運動」と「反日種族主義」の関係についても言及しています。
動画でも説明させていただいたので、ご覧いただければ幸いです。
岩田 温 大和大学政治経済学部講師
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院修了。専攻は政治哲学。著書に『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)『人種差別から読み解く大東亜戦争』『「リベラル」という病』(彩図社)、『逆説の政治哲学』(ベスト新書)、『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『流されない読書』(扶桑社)などがある。ブログ『岩田温の備忘録』