東京ゲームショウ2019

もう来ないぞ。
もうこんなおっさんの来るイベントじゃない。
と言いつつ毎年来ている東京ゲームショウ。
ぼくの注目は3点。
eスポーツ、5Gクラウド、人材育成。
まず昨年が日本の元年となったeスポーツ。
いよいよ本格離陸です。
今回、ステージイベント「e-Sports X」が催されました。
昨年、統一団体として発足した日本eスポーツ連合JeSU。
経産省の委託で近く検討会を立ち上げます。
ぼくも召喚されると、岡村会長からアナウンスがありました。
承知いたしました。
その場で、景表法と刑法をクリアする画期的な整理がなされたとの報告がありました。
大いなる進展です。
AIC2019日本代表決定戦、決勝@e-Sports X
DeNAとテンセントが提携するArena of Valorのタイで開かれる世界大会への出場権を争います。
選手には、瞬発力や戦略性だけでなく、体力も必要ということがライブを見ているとわかります。
e-Sports X、隣の会場では、ぷよぷよ。
これもeスポーツですが、Arena of Valorよりユルい空気が流れます。
日本ぽいゲームの世界化を進めたいですね。
2つ目の注目点、5Gクラウド。NTTドコモ。
先日、韓国PUBGのかたに聞きました。
「eスポーツは5GでPCベースからモバイルベースに移行する。超低遅延でクラウドベースに移行する。超連結を活かし、100人単位のプレイヤーが同時対戦する。4K多画面のマルチビューをスマホで楽しむ。」
ですよね。
5Gクラウドはゲームの表現、遊び方、産業構造をまるごと変えそうです。
だからクラウドゲームを標榜するGoogleのプレゼンスは気になります。
NTTドコモやGoole。プレーヤーの顔ぶれも広がります。
3つ目の注目点、人材育成。
東京ゲームショウはたくさんの学校がブースを出していることに意義を見出します。
日本電子専門学校。伝統ある、常連です。
ぼくが開学準備中のiUは日本電子の弟分として作ることにしています。
日本電子の学生たちが作ったレーシングゲーム。
黒山の人気。
「パワーアップしてるねぇ」とゲーム通のお客さんが評していました。
パワーアップ、しようぜ!
「触ると反応するデジタルサイネージでありますから、触って、同じポーズで自撮りしてください!」と学生に命じられ、してみた。
日本ゲーム大賞U18部門。
ゲーム界希望の星が毎年 ステージに上ります。
今年の金賞は池上くん、小学生!
ジャンプができない主人公の忍者が、手裏剣で敵をやっつけながら城を目指すゲーム。
ゲーム界のレジェンドたちが「ゲームの本質を突いている」と絶賛していました。
あのさあ、キミ、iU、来てくださらない?
さてセガです。
久しぶりの新サクラ大戦です、。
原作の広井王子さんにはiUの超客員教授に就任いただきます。
ぼくセガ顧問を務めていたころドリームキャストで水口哲也さんが作ったスペースチャンネル5は今年も健在。
だけどVRはあんまり目立たなくなりました。
ゲームのステージも移りつつあるようです。
過去3年のぼくのTGSメモです。
今年は最終日に来まして、入場券を買ってから入場できるまで、炎天下で1時間待ちました。
おっさんで並んでるのぼくだけか。
もう来ないぞ。

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年11月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。