こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日の参議院本会議にて、日米貿易協定・デジタル貿易協定の承認案や、教員の給特法案が賛成多数で可決され、今国会の「目玉」とされる法案は概ねすべて通過しました。
※本会議の採決後、貿易協定関連の承認案に対して「れいわ新選組は賛成」との誤った情報をTwitterで発信した点について、改めてお詫び申し上げます。正しくは「反対」でした。
「こんな低調な国会は初めて」「重要な法案だったのに、拍子抜け」という声が与党サイドからも聞こえてくるほどで、あとは会期末の風物詩である「内閣不信任決議案の提出」に焦点が移っています。
報道によれば、立憲民主党は「桜を見る会」問題を風化させないために、異例の「野党サイドからの会期延長申し入れ」を検討しているそうです。
審議をして法案をたくさん通したい与党に対して、野党は「時間切れ引き分け」を狙うので、通常は与党サイドから会期延長の提案があるわけですね。
すでに貿易協定などの重要法案(承認案)を通した与党にとっては、会期延長に応じる理由はないわけですが、ここは敢えて憲法改正等を議論することとバーターに、会期延長に踏み切るのも一案ではないでしょうか。
私は是々非々の立場から、公文書管理や障害者発言では厳しく安倍政権を批判しますが、そもそも民主党政権も共犯である「桜を見る会」問題をスキャンダラスに騒いでも政権が倒れるまでのことはありませんから、堂々と審議に応じれば良い。
その代わりに、憲法審査会を衆参両院で複数回開くことを条件として、国民投票法改正も一気に進める。また、香港情勢についての決議案なども積極的に協議をして、可決を目指すべきでしょう。
さらに「桜を見る会」が騒がれている間に、今回の反省を踏まえて真摯に公文書管理法の改正までやり遂げれば、野党側はグウの音もでずにむしろ政権の株が上がるのではないでしょうか。
さらにさらに、スーパーシティ法案も通してしまえ!と思います。
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日本維新の会は、参議院では一度も開かれていない参議院憲法審査会を早期開催するように申し入れを行っています。
低調であったとはいえ衆院では憲法審査会が開かれたにもかかわらず、参院ではまったく動きなし。これでは参院の存在意義そのものを放棄しているに等しいと思います。
加えて昨日、「香港情勢に関する決議文(案)」を起草し、参議院事務総長に正式に提出しました。
決議案は全会一致が原則なのでハードルが高いものの、香港に対する想いは各政党一致しているはずです。
たびたびブログやYouTubeで取り上げているように、香港の一国二制度と自由を守るために、日本の国会もできることがまだまだあります。
我々は批判すべきは批判しながらも、「桜を見る会」や内閣不信任案などスキャンダラスな政局に邁進するのではなく、本質的な議論ができるよう引き続き提案を続けていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。