人生のリスクは思ったほど大きくない

ビジネスや投資のリスクは、多くの人が想定しているよりも大きくない。つまり多くの人はリスクを過小評価していると思います。

例えば、起業する場合がそうです。私は48歳でサラリーマンを辞め、自分で会社を立ち上げました。

果たしてうまくいくのか、自信がありませんでした。そこで、たくさんの起業家に相談をすると、ある方から「自営業を始めて飢え死にした人がいない」と言われました。

確かに、周りを見回してみると、大きな成功と言えなくても、なんとか生活を成り立たせている人ばかりです。

そして実際に起業してみると、数年で事業も軌道に乗り、今やサラリーマンより起業の方がリスクが小さいとさえ思えるようになりました。

起業して失敗するリスクは、一般に言われているほど大きくないのです。

資産運用でも同じです。お金を借りて不動産投資をすると言うと、やったことのない人からは、リスクが高いとネガティブな反応が返ってきます。

しかし、例えばサラリーマンで2億円近い借金をしている人たちを見ていると、リスクを感じていると言うよりは、むしろお金の不安から解放され、ストレスが軽減されているように見えます。

彼らも最初は大きなリスクと感じ、恐る恐る始めたのだと思います。しかし、やってみると当初やらないで想定したリスクが過剰であったことに気がつくのです。

「評論家」の意見を聞いてはいけないといつも言っているのは、やったことない人には物事の本質がわからないからです。やはり何事も傍観者で見ているのと、自分が当事者になってやってみるのでは大きな違いがあります。

リスクが過剰評価されているとすれば、リスクを取るか取らないか悩んだらやってみた方が良い。これが私の今の意思決定の大原則になっています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。